近所の天然温泉にお風呂に入りに来た。
平日なので空いている。

初めて来たので、まずは何種類かある風呂を見渡し、気になるものから入った。


今日はすこし雨が降っているけど、露天風呂も人気があった。一人ずつ入れる丸いお風呂があったので、そこであたたまった。
となりに来た若い女の子二人組が、楽しそうにガールズトークを繰り広げている。
「え?あやこちゃんに嫌いって言ったの?」
「違うよ、わたしじゃないよー、まりちゃんがね。」
「まりちゃんが、あやこちゃんに嫌いって言ったの?」
「うん、それで甲斐くんと色々あって…」

…面と向かって嫌いと言うなんて、やるじゃないか。



次は寝そべり風呂なるものに入った。
実に斬新である。
入るというより、仰向けに寝そべると、背中だけが浸かるという、浅い浅い風呂。
眠くなるようで気持ちは良かったけど、途中でお腹が寒くなって、内風呂へ。


ボーっとしながら、女体を眺めていた。
スラリと細い人もいれば、たるんだお肉、しわしわのお肉、むっちり大きいお尻など様々だった。常夏からお越し?と言わんばかりのこんがり黒い人から、雪のように肌の白い人も。


女体は美しいと思う。
しなやかに丸みを帯びたライン、むだ毛もなくベスベして柔らかそうな肌。
いやらしい意味じゃない。
ただ、やはり女子の体は子どもを産み育てるようにできてるように、母親の温かさをその形に備えているし、綺麗だと思う。
男性みたいに余計なものもついてないし。(笑)


まぁ、そっちの趣味はないのですが美しいものが好きなので。



上がって、ラウンジでフレッシュジュースを飲む。

隣の席の老翁二人がくつろぎ談笑している。
「あいたー」
「もう5時、か」
「風呂にも入って、眠かなあ」
「うーん、5時か。よし、スベスベになりましたし、ね」
「そいつはどうですかね」
「あーいた、スッキリしたなあ」
「じゃあまた、お疲れ様」
「また」


心のさけびだな、あいたーて。
じいさんがスベスベになったのなら、この温泉の質は本物だ。


やあ、にしてももう5時、ね。

わたしもいい加減帰ろうか(笑)