絵本の、おおきな木のような。


無償の愛は貴い。


愛する感情しか知らない程、与え続け、求めることはせず、動くこともせず、ただずっとあなたを大切にいとおしく想っているなんて。


普通の。
愛されたいと求めたり、愛されるために計算をしたり、愛されなければ失望したり、恨めしく感じたり。
普通の。


一斎のそういった感情を知らず、"愛すこと"しか、はじめから知らなければ。


恋した自分に捕らわれ、その感情に苦しむなんて行動も心動も一斎なくなる。


全ての一喜一憂は、愛するたった一人のためだけに行われる。
そんな美しいことは、この世に有りうるんでしょうか。


もしあるとしたら、とても小さな世界で生きることになってしまうけど、とてもとても幸せでしょうね。


明日は誕生日。
こんな私を生んでくれた優しい亡き両親には、申し訳ないような日々を送っているけれど、また明日をもらってもいいのか悩みながら、ただ生きています。


もし夢ででも会うことができたらいいな。きちんと言えなかったありがとうを、伝えられたら嬉しいのに。