私なりのGP中国
先ほど、録画しておいたフィギュアスケートGP中国のFPを見て、接触というアクシデントにより怪我を負い、テープを巻きながらも強い意志を持って最後まで滑り切った羽生選手の姿に感動しました。
Twitterで話していたら数人の方から「出場を周りの人に止めて欲しかった」という意見が出ていたので、私なりの憶測で意見をお話ししてみます。
あれ、本当は周りの人は彼を止めたかったんだと思います。もしかしたら、そういった声が彼の耳には届いていたかもしれない。でも、棄権するかどうかの決断を下すのは羽生くん本人だった。
彼は19歳にして、きっと周りの大人が決断を本人に任すことができるだけの心の持ち主、かつプロのアスリートなんだと思います。
あそこで彼自身が諦めること。それはきっと彼にとって何よりも嫌なことだったんではないでしょうか。
私が同じ立場なら諦めて棄権をしたかもしれません。でも、きっと、終わった後に途方もない後悔で自分自信を責めることになったと思います。
FPが始まって、オペラ座の怪人が流れ顔をあげた羽生くんの目には強さが光っていました。
先ほどまであんなにフラフラしていたのに、連続ジャンプやスピンを成功させる強さに感銘を受けました。
プロのアスリートであり、人の心を動かす素晴らしいエンターテイナーでもあると思いました。
GP中国大会は、4年1度のオリンピックとは違う意味を持つ大会で、グランプリファイナルへの出場権をかけた、いくつかあるグランプリシリーズの大会の一つ。
羽生選手であればあそこで棄権をしても、グランプリファイナルに出場することは可能だったのかもしれない。
でも、羽生選手は滑ることを選んだ。その行為により選手生命に関わることになったとしても、彼はきっと後で後悔を口にしない。そんな人だと思います。
生きている限り、動ける限り、目の前の事から逃げることはできない。きっと、そういうものなのではないでしょうか。
接触してしまった相手、中国のエンカン選手も、脳震盪を起こしながらFPを最後まで滑りきる姿が素晴らしかった。一度は棄権をするという意志を表明しながらもリンクに戻ってきたのは、羽生くんが棄権という言葉を出さなかったから、かな?と想像しました。
羽生選手もエンカン選手も、何事もなく早く怪我が完治することを祈っています。
ソルトレイク五輪でフィギュアスケートにハマり、毎日ビデオを見てその美しさ、強さに夢中になっていた私にとって、フィギュアスケートは永遠の青春で、素晴らしいエンターテイメントです!!
ではでは、ちまのし!