市川笑也さんのお話しを聞きに、初めて橋本関雪美術館へ。





早めに会場へ行き、アクスタで撮影。







大文字山を背景に撮ったが、ボケていますね。

敷地内のお庭です。




ここが美術館。

講演会の会場です。


花道会という お客さんと歌舞伎をイヤホンガイドで つなぐ 会 主催で、東京以外では初めて、京都で開催されたそうです。


吉崎典子さんという、イヤホンガイドの語りをされているが聞き手。

品のある語り口がすてきでした。


笑也さんは プリントシャツに水色のジャケットで
細かったです。

でも 手が大きい。女形をされるときに、できるだけ手を見せないように、工夫をしていると、聞いたことがあります。

おもだかや入門 5年目にヤマトタケルのみやず姫抜擢。
お稽古場から どんどん役者がいなくなる。
後年 先輩の役者さんと食事をした時に、その頃の話しになり
「見ていられなくてね 稽古場から 出て行ったんだよ」と言われたそうです。
「役者が見て、稽古場にいられないくらい、ひどい演技をしていた役者だったんです。
 当時の舞台を見ていたお客様が おられたら 本当にすみません」と謝っておられました。

その みやず姫は14歳という設定なので
精神的にやるのがきつくて
12年前の四代目猿之助襲名時の公演の時に
「もう これを最後にしよう」と思ったそう。

けれど 今回も松竹さんから みやず姫の依頼がきたので
「すみません 後輩に譲りたい」と言って
今回 笑野さん 三四助さんがされているそう。

古典歌舞伎は形から入るが、スーパー歌舞伎は先に演じた役者がいないから、形がない。
 感情、気持ちから作っていくの
で、年齢が離れている役は「私は14歳!」という気持ちでいなければ
いけないので 本当にきついんです。

昨年の歌舞伎ルパンでの峯富士子役のメイクは
「you tubeのメイク動画を毎日見て
3人くらいの投稿者に限ってゆき、参考にした。
歌舞伎よりは、今の普通のメイクに近くなった。
唇はプルップルッでしたし


質問コーナーで、「40代後半でヤマトタケルの役をされた猿翁さん
それ以降の他の役者のヤマトタケルの違い、猿翁さんが、当時 どうであったか教えていただきたい」という質問に、 
思わず 立ち上がり お話しされました。
「うちのだんなのような人は いません。
ヨーロッパ公演の時の話しですが、
3000M級の山にケーブルカーで登り、あと200mで頂上というところで
僕は、 空気が薄くて 2歩歩いては、止まり としていたのに
だんなは さっさと登っていって 空気の薄い頂上に 30分留まっていた。
テルのプールに朝、泳ぎに行くと バシャバシャすっごい勢いで泳いでいる人
がいると思ったら だんなで 『お先っ』と行って 出ていく そんな人なんです。

ヤマトタケルは、だんなそのものだから、人が出るし
他の役者さんがやると だんなに寄せる人もいるし、そうでない人もいるし
結局が人が出ると思います」と いうお話しが、
印象的でした。