早いもので、シンガポールに来て二年になろうとしている。
シンガポールに来たばかりの頃は、2年もしたら英語もぺらぺらになり
シンガポール人の友達も沢山でき、海外生活を満喫しているんだろうなぁ~。
なんて淡い期待を持っていた。
しかし、2年たった今現状を振り返ってみると
・英語は殆ど上達していない。
・日本語ばかり使っている。
・日本人とばかりつるんでいる。
・日本食屋さんばかり行っている。
これでは、日本に居るのと変わらないではないのか??
私はシンガポールを楽しんでいない!と言う事に今更気が付いたのだ・・・。
このままではシンガポールに来た意味が無い。
もっとこの国を、人々を良く知りたいと思うようになってきたのである。
そこで、思いついたのが美容室。
今まで、日本人が居る美容室にしか行った事がなかった私だが、
ここは一つ現地に触れてみようと決心した。
おしゃれな美容室は避け、ローカルで賑わう美容室を探した。
色々歩き回り探していると、中華街の外れにある美容室が目に入った。
窓からそっと中を覗くと、中国人、インド人のお客さんで賑わっていた。
まさしく理想どおりの美容室!
なのだが、入るのにはかなり勇気がいった。
しばらく考え込み、やっとの思いでドアを開けた。
「カットしたいのですが。」
声をかけたら、お店の中の人達が一斉に私を見た。
・・・やっぱり日本人だと気付かれた?・・・・
美容師さんは5人居たが、英語を話せる人は一人しか居なかった。
その人が私の担当になり「どうしたいの?」とぶっきらぼうに聞いてきた。
「ちょっと短くして、後はお任せします」
どんな髪型にしてくれるのかなぁ~とちょっとワクワクしながら答えた。
その美容師さんは無言で、シャンプーも無しに突然髪を切りだした。
日本の美容師さんとは違い、大雑把にザクザク切りだしたのだ。
ひゃぁ~マジですか?!
私は固まったまま、鏡に映る自分の姿も見れず、じっと雑誌を見ていた。
15分後・・・・
「終わりです。」美容師さんが声をかけてきた。
終わり?結局シャンプーは無しなの?
おそるおそる鏡に映った自分の姿を見てみた。
ち、ちびまるこじゃん・・・。(がっくり)
この年になって、ちびまるこカットになるとは・・・。
しかし、美容師のお姉さんは満足げに
「どう?シンガポールで流行っているヘアスタイルよ」と言った。
確かに・・・シンガポールのおばちゃんは、ちびまるこカットが多いかも。
「まあまあです(苦笑)」 と答えるのが精一杯だった。
しかし、チャレンジしたと言うことに変わりなく、
なんだか少し自分に自身が持てた一日だった。
ちなみにカット代は12ドル。(日本円で1000円以下ですね。安っ)
その後、見慣れてくると「もしかして可愛いかも?」
と自分の事を思えてしまう私って、本当にプラス思考人間です。