3/1~3/10までの10日間、外務省と日韓文化交流基金のサポートのもと、「21世紀東アジア青少年大交流計画 jenesys programme」の一環である【日韓近現代史探訪団】の一員として韓国を訪れました✨✈️
日本全国の様々な大学、専攻の学生40人が集まり
釜山、大邱、木浦、群山、ソウル、板門店を巡り、日韓の歴史にゆかりのある土地や博物館/記念館を視察したり、日本領事館・大使館でお話を伺ったり、各地域の大学生とディスカッションを含む交流会も行い、濃い10日感を過ごしました。そこで学んだことや考えたことをひとまずレポートしたいと思います。
目の当たりにした、日韓の歴史観の差
まず、記念館/博物館の中の記述の口調などから、韓国には日本による植民地支配の傷跡が根底に流れている、ということを読み取ることができました。
日本と韓国の「過去に対する印象」のギャップが伺え、それを認識しているかしてないかで大きな違いが生まれるとも感じました。
大邱や群山…知ってました?
また、"日本"の影が建造物として街中に残っているのかな…なんて想像していましたが、都市部では開発の過程で解体されたり覆い隠されたりしていて、明らかに日本風建築などが残されているのはむしろ田舎の群山という地域などでした。観光でよく訪れるソウルなどでは見られない、日本式寺院や家屋など、歴史の痕が残る群山などにもたくさんの人が訪れてほしいな~と思いました。
しかし、そういった"影の薄い"(ごめんなさい)地域でも活発な取り組みがなされていました。
例えば大邱という地域では"大邱ハル"というオシャレな、日韓の人々の交流の場としてのイベント会場兼book cafeがあり、代表の韓国人の方は日本人の韓国での良い雇用と、韓国人と日本人の交流を生み出す企画を行っています。
そして"大邱ハル"には、私たちの心をぐっとつかんだ活動が…
大邱には日本風の建物が並んでいたはずが、トタンや外壁で覆い隠され見えなくなっていた通りがあります。そのうち一軒の外壁を剥がし、中の日本風建築物を"掘り返す"作業を行なっていました。地元の、特に戦争や支配を知る世代からはもちろん「なぜ掘り返すのか」と反発があったそうですが、『むしろ掘り返し、現実を受け止め未来に目を向ける必要がある』という強い意志のもと(ご本人は強い信念などないと謙遜されてましたが)日本風建築をトタンで隠したり壊したままにするのではなく、むしろ表に晒して、近代風にオシャレにリモデリングする取り組みが見られました。そこにはかつて反発した上の世代の方々がコーヒーを飲みに来たり、オシャレな空間にすることで若い人々が集まり始めたり…
悲しい歴史に向き合い、未来を見つめる…新たな取り組みに希望を感じました。
韓国人学生「日本人が嫌いなわけではない」
学生との交流/ディスカッションの中でも、日韓の近現代史や政治問題について少しハラハラしながら「どう思う?」と質問したところ、
「たしかに過去に問題はあったし今も政治や歴史に問題はあるけれど、だからといって日本(人)が嫌いなわけではない。」という答えが多く返ってきました。
想像以上に感情や'愛国心'と政治/歴史観を切り離し客観的に受け止めていて、"何があっても日本を好き"でいてくれることに驚きました。
しかし、その一方で、では私を含めた日本の学生は教育やメディアで受け取った情報以外の言論は持てているだろうか、国同士の関係となると「なんとなく」韓国に不信感を抱く人は少なくないのではないだろうか、とモヤモヤする気持ちが大きくなりました。
今回、韓国人学生との交流の中で【政治と市民のギャップ】を強く感じつつ、'主体としての市民'である自覚を持って私自身が今後どのように国際関係を見つめていこうか、これからの勉強意欲を掻き立てられました。
↑会場で花道を作って待っていてくれた韓国人学生たち(+日本人学生笑)
教育、メディアへの批判…
教育やメディアの影響も多く話題に上がりました。それらを批判するのは簡単で、私も日頃からかなり批判的な見方で情報を受け取っているつもりです。ただ、否定するだけで、真実/根拠のある強い主張を持てているかは自信がなく、これからもっと勉強しなければ、と恥ずかしさともにモチベーションも沸き上がりました。
余談:教育という分野から日韓関係を改善していく、というディスカッションの中で
「両国の歴史学者が共同で授業を作る」
「植民地支配や'慰安婦'問題などの負の歴史をより大きく取り上げる」
などの"コンテンツを変える案"が多く出ましたが、
私はむしろ
「教科書に書かれた内容には果たして裏はないか」(例:「日韓併合」と書かれているが実際はどのようなものなのだろう?→植民地支配の実情を調べる)などと、
クリティカルに情報を読み取ったり、よりディテールを調べる意欲を育てる教育を支持していきたいな、
と一年生で大学で学んだ"コンピテンシーベイスの教育"の考え方を当てはめてみたりもしました。
まじめに語り合える仲間
そして、スケジュールに組まれていない、食事中や自由時間にも他の団員と互いの心境を語り合うことがありました。このようにラフな場でまじめに本音で語り合えたり、真剣な話題が話せることを幸せに感じました。学生として、これが訪韓団という特別なイベントだけでなく、普段の友達同士の会話の中で当たり前にできればもっと幸せになのに、とも考えさせられました。
まずは政治、日韓関係をもっと身近に、関心を持って考えてみる、むずかしくとらえすぎずにラフに語り合えるようにする…
これが実現すれば、日韓関係だけじゃなく、色んな社会問題が良い方向に動く気がします。すでにジェンダー論、差別問題に関しては私が行なっている大学内のTokkenという団体で取り組み始めていますが、もっともっと色々なアプローチから力を入れていきたいと感じています!
(お顔は一応隠させていただいてます)
本当の「未来志向」
総括として、私は、日韓関係を語るうえで歴史上加害をした国の人として一方的に「未来志向で」と言ってしまうのは気が引けていましたが、思ったよりも韓国の(特に若い世代)が客観的に受け止め前を見つめているのを肌で感じて、私も、個人的に韓国で知り合った友人との交流を増やしながら、彼らと手を携えて進んでいきたいな、とポジティブな考えを持つようになりました。
韓国では何かを学んだ!というよりも、もっと学ぶ意欲を掻き立てられたという印象の方が大きかったです。もっと自分から主体的に両立的な立場から日韓関係の問題を勉強しながら、日本では韓国を好きになってもらえる人を増やせるように、逆に韓国では日本を好きになってくれる人を増やせるように、様々なアクションを実行していきたいです!
p.s.このブログも、私の感想の共有/発信という、アクションのうちの一つだったりします。








