グループ全店1000名以上のキャスト頂点を極め実在した伝説の№1キャバ嬢の主記録
1995年グループ全店1000名以上の
キャスト頂点を極めた!
実在した伝説の№1キャバ嬢の主記録である。
当時グループ店(仙台、福島、郡山、宇都宮、
大宮、赤坂、渋谷、新宿、上野、池袋等)
1000名以上キャストの中で継続的に
売上№1を死守したキャバ嬢が入店から当時までの
心内を吐露した貴重な手記録である。
最初に・・・
当時はまだ水商売が裏社会の
フロント産業の様に見られていて、
キャバクラで働くなんて親にいったら、
激怒や勘当される時代だったと思います。
求人女性には水商売は完全に
アンダーグランドな職種だと思われていました。
※余談ですが、当時の新宿のホストも
愛田観光(愛グループ)さん位しかなかった。
この記録は、、、
グループ全店でキャスト女子の表彰や
優秀店舗(男子スタッフ)の表彰があり、
その際『の№1』キャストとして表彰の際に、
本人が実際に書いた記録なのです。
~ここから美王さんの記録です。~
※店名は仮名とします。
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1995年10月3日 PM19時、、、
出勤して来た私をつかまえ
嬉しそうに店長が何をいいだすかと思えば、、、
、
「美王さん、4周年おめでとう!
今日でまる4年だネ。」
その時の私の正直な気持ちは・・・
一言 「ショック!」
店長に言われるまで自分の入店日なんて
すっかり忘れてましたから。
4年は永い。
けれどその4年間、、
自分が何をやってきたんだろう
自分のやってきた事はなんだったんだろう、
と
改めて考えた事は無かった様な気がします。
今回こういう場を与えて下さったのを良い機会に、
自分なりにこの4年間を振り返ってみようと思ます。
4年前、、、
アルバイト情報誌を見て面接に伺いました。
面接して下さったのは
大宮店○藤店長(現仙台店店長)です。
私を入店させるにあたっては反対の声も
多かったと後から人づてに聞きました。
別にパッとした容貌でもなく、
適齢期をすぎてしまった女性など
若さが売りもののこの世界では
無用だと思われたのでしょう。
それにもかかわらず快く採用して下さった
○藤店長には今でも感謝しています。
入店して初めは、、、
何もやってもうまくいきませんした。
『毎日毎日出勤するのが苦痛でした。』
お客様にも女の子にも馴染めませんでした。
当時は
「後輩が先輩に挨拶するが当り前」
「自分の指名テーブルでは自分が主役。」
ヘルプが気を使って当然」という風潮が強く残っていて
更衣室も女子トイレも
帰りのタクシーでの送りも
息が詰まる思いでした。
「自分が先輩になった時には
絶対に後輩には気を使ってあげよう。」
新人さんには優しくしてあげよう。」と
心に誓ったものでした。
営業面でも試行錯誤の日々が続きました。
お客様の求めているものは何?
どうすれば指名がとれるの?
自分に出来る事は何?
自分の足りない部分を補うにはどうすればいいの?
そうして自分なりに得たモノが少しでも
参考にあれば幸いです。
<営業電話>
わたしの電話は短いです。
1件に付き30秒~3分以内で終わらせます。
長々と世間話をする必要はありません。
電話での会話だけで満足してもらっては困ります。
「お店に来て」と言う必要もありません。
私達だって、
セールスマンに「買って下さい」「買って下さい」と
電話で売り込まれたらうんざりでしょう。
電話することによって私の事を思い出す、
あるいは頭のどこかに記憶されるという
「サブミナル効果」で充分です。
1日の電話件数は平均してとりたい
1日の指名個数×3
1日平均3個の指名を目標とすれば
お礼とフォローの3件+種まき3件+
+予備(定期的なご機嫌伺いなど)3件
=の合計9件
平均すると10日に1度の割合で、
同じ人に電話をかけます。
(毎日の人もいれば2~3か月に1度の人も居ます)
ということは、、、
1日3個平均して指名をとる為には、
90件の顧客が必要と言う事です。
1日5個目標なら150件。がんばれ!
<店内での営業>
一番大切なのは会話です。
会話に必要なのは口達者さではありません。
「集中力」「判断力」です。
「うんうん」「はいはい」とただ聞いてる人を
聞き上手とは言いません。
相手が 私に喜んで欲しいのか?
悲しんで欲しいのか? 驚いてほしいのか?
それを読みとって、
ちゃんと応えてあげるのが聞き上手です。
相手が興味の無い事をベラベラと話したり
相手の話をすぐ自分中心の
話題にすり替えてしまって、
「私は」「私は」と話を運んでしまう人は、
いくら話が上手でも会話下手です。
相手が何に興味があるのか、
どういう話を好むのか、
神経を集中させれば、見えてくるはずです。
他のお客様がいらっしゃる度に、
入口をチラチラ見ているようでは、
まだまだ集中力がたりません。
電話番号を聞き出す時も
相手に応じて判断します。
かたくるしく名刺交換に持っていく場合もあるし、
相手の興味などに話を合わせて
今度ゆっくり話が聞きたい。
ともっていく場合もあります。
下心の見える相手であれば、
こちらもスキを見せながら誘いに乗るそぶりで、
連絡先を聞き出したり、、
若い男の子の場合は「名前書いて!」
「ついでに電話番号とスリーサイズでも書いといてネ❤」と、軽いノリで聞きだしたりです。
若い子(10代の子)から年配の方、
公務員、サラリーマン、自由業、労働者、
あらゆる人達がいらっしゃいます。
お客様を選んでしまうと、
自分の幅を狭めてしまいます。
年末の忘年会など団体客のシーズンは
サラリーマン、
日曜日、お盆、正月には若い子や自由業…
早い時間で安く飲もうと言うお客様は、
同伴要員にと・・
幅広い客層をつかんで自分の弱い曜日、
時間帯、時期を埋めていきましょう。
Aランクのお客様と
Bランク、Cランク、Dランクのお客様。
区別する事は必要ですが『差別』は
いけません。
Aランクのお客様だけを大切にしたり、
頼りにしていると、、
その人中心の営業になってしまいます。
その人がつぶれた時、
自分もつぶれてしまったり、
ふり回されてしまいます。
どんなお客様でも大切につかんだら、
離さないつもりで!
けれど、
反対にどんな良いお客様であっても、
時には『切り捨ててしまえる』だけの
強さと自信を持って下さい。
そして常に新規開拓を目指して下さい!
<営業時間外>
入店以来、
私はほとんど店外(アフター)をしませんでした。
※注)アフターとは営業終了後にお客様と店外で会って
ご飯食べたり飲みにいったりカラオケなど様々で
指名が重なり来店営業時間中に良い接客が出来なかった時、
行う事が多い。
アフターは、
月に一度もあるか無いかという程度です。
毎日の様に同伴していますが、
待合わせのはPM5:30以降です。
私にとってお客様と向き合う営業時間は、
PM5:30分から店の営業終了時間迄。
この時間内は真剣勝負取り組みます。
店外(アフター)の必要性を
全面否定するつもりはありません。
けれど、
今でも水商売で常識とされていた店外での
フォローやおつき合いの絶対的な必要性は、
私は認めたくありません。
プライベートの時間と仕事の時間を
キッチリと分けていたからコソ、
この4年間続けてこれたのだと思います。
私はポケベルも携帯電話も持ってません。
お店の公休の日には営業電話もしません。
仕事をする時は徹底してする。
遊ぶ時は徹底して自分を解放してあげる。
いい仕事をする為に休みがあり、
良い休みの為に仕事をする。
その繰り返しです。
次回につづく・・・
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※今だとLINEがキャストの営業ツールですが、
時代により変化に適応しなければなりませんが、
約22年前に書かれた手記です。
今読んでも感心する内容だと私は感じます。
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※本文と写真は関係ありません。