取り調べでは、とにかくやってないと訴えました。
実は私の職場で今年1月頃、上司の財布から現金約1万円とクレジットカードが盗まれるという事件がありました。
1番新入りということで私が疑われ、その後無期限の自宅謹慎になりました。

その先輩の財布から私の指紋が出たのだそうです。(私が職場に置きっぱなしにしていた私物から指紋を採取)

確かに1月頃、上司の財布に触りました。
というのも、私の真横で上司がロッカーに荷物を入れている時、鞄から財布や書類などが落ちました。
その時私は何も考えず財布を拾って渡したのです。

その事を説明しても、上司本人と私以外の指紋が出なかった為、私が犯人だと決めつける発言を何度もされました。

結局取り調べは朝から夜まで続きました。
朝はもちろん昼ご飯も食べていません。

そして午後7時頃、逮捕状を見せられて逮捕されました。
その時の気持ちはといえば、夢を見ているんじゃないかとか、そんな感じだったと思います。

そして即座に椅子にロープのようなもので括り付けられました。
物凄い屈辱でした。
まあそんなものは、まだまだ序の口なんですが。

携帯電話も調べなくてはいけない為、提出させられました。

その後取り調べをしていた刑事(後に私が色んなところで悪口を言い回る事になる刑事、私はクソジジイと呼んでいました)が席を外し、30代くらいの男性に変わりました。
私の生い立ちから家族構成などなど、そんなもの本当に必要なのかと思うような事を沢山聞かれて文章にされました。

別の刑事がコンビニで弁当を買ってきて、渡されましたがとても食欲なんてありません。
元々大食いなのに、朝から何も食べていないのに…こんな事は初めてです。

それでも全く食べないわけにもいかないので、お米を一粒ずつチマチマと、泣きながら食べました。
当然、見張られながら。
結局1割も食べれませんでした。

その後手錠をはめられ、留置所に連れて行かれました。
手錠をはめられた瞬間、実家にいる家族の顔が浮かびました。
実家にも警察が行って家宅捜索をしていると聞かされました。
私は周りも呆れるくらいの家族大好き人間で、自分の命よりも何百万倍家族が大事です。(皆さんもそうだと思いますが)
家族に私にしたような口調で取り調べのようなものをしているかと思うと、刑事を本気で憎いと思いました。
特に気がかりだったのはお婆ちゃんです。
元々そんなに体が強い方ではないので、今回の事で体調を崩すなんて事になったら…そんなふうに考えて、もうすぐ夏だというのに全身が震えました。

留置所に着いて「担当さん」と呼ばれる、留置所で世話をしてくれる女性に身柄を渡されました。

続きます