それは通称「金券」と呼ばれる「給付金交付通知書」で、
タテ9センチぐらい、ヨコ17~18センチ弱ぐらいの複写式の用紙です。


給付金交付通知書

下記の通り交付します。
○○○市福祉事務所長
発行日 平成22年○月○日
○○○市○○町○○公園
受取人 midoru 様


そして四角の枠線の中に
○○年 ○○月 扶助費 ○○○○○円


私の場合、生活保護受給の申請日が月初めだったので、
規定扶助費から1万数千円引かれた金額が明示されています。


それを受け取ったときのうれしいこと、うれしいこと、


あなたもお金が残り少なくなって給料とかでお金がはいると
かなりうれしいと思いますが、
丁度そんな感じです。


「それを持って1階の○○銀行の出張所で現金に換えてもらえます。」
「あ~あ、そうですか。ありがとうございます」
と喜びを噛みしめた顔を隠しながら返事をします。


「それからすぐに生活用品の見積書とか、家を探す準備をしてください。
生活用品代が2万円以内、それからアパートを借りる資金が12万円以内で
一時金が支給されますから・・・」


「はい、わかりました」
これこそがKさんの経験から教えてもらっていた前準備を活かすチャンスがきたのです。


簡単な質問をNさんにした後、再度お礼を言って保護課を後にします。
そして向かった先は・・・


もちろん銀行です。


初めての経験ですから、ちょうと心臓をドキドキさせながら、
歩いて1分ぐらいの役所内にある銀行に行きます。


窓口にこの金券を差し出しと、
「しばらくお待ちください」と慣れた感じで女性の銀行員が受け取ります。


しばらくすると呼び出しがあり、再び窓口に行くと、
何と現金が受け皿に置いてあります。


目の前で現金を手にとって数えませんが、
目で一万円札を「一枚、二枚、三枚・・・」と数えます。


「すごい!こんな感じでお金が貰えるなんて・・・」
と変な感動を受けたのです。


ホント、お金が無い時にこのような形でいただけるなんて
この国の制度に感謝しなければいけないとつくづく思いますし、
早くこの生活保護受給を辞退して社会に貢献せねば・・・
心中密かに決意したのです。


銀行を出た後、どのようにして自転車で戻ったか今でも記憶にありませんが、
かなり嬉しかったでしょうね。


Kさんのアパートに帰る前にスーパーに寄り、
お礼を兼ねて、Kさんの好きなビール缶500CC入りや刺身、ツマミなどを買って
アパートに帰り着いたのです。


「お金貰いました」と金券の控えを見せると、
「お~お、それは良かった、俺が段取りしたようになったね」
「はい、おかげさまで・・・」


と同時にビールなどを小さなテーブルに並べ、
「今日はおごりですから飲みましょう♪」
と久しぶりのアルコールと刺身を口にし3時間ぐらいの酒宴が続いたのです。


そして、
次の日から本格的に住まいを探す動きにはいったのです。

まず最初に・・・




つづく。


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