「いつか行ってみたいなぁ」

そんなふうに思っている場所、皆さんにもありませんか?

でも、その「いつか」って、本当にやって来るのでしょうか?

2026年5月、61歳でリタイアしました。

せっかく自由な時間ができたのだから、季節の良い平日に、行きたいところへどんどん出かけよう! そう思って、今年はいろいろな場所を旅してきました。

なぜ、そんなふうに思うようになったのか。

それは、健康で自由に旅行できる時間が、いつまでも続くとは限らないと感じているからです。

男性の健康寿命は70代前半といわれていますし、私の身近な知り合いにも、60代後半で亡くなられた方が何人かいます。

もちろん、何歳まで元気でいられるかは人それぞれ。でも、「いつか行こう」「もう少し落ち着いてから」なんて先延ばしにしていたら、行きたい場所に行けなくなってしまうかもしれません。

だったら、元気に動ける今のうちに楽しもう!

そんな思いで、今年は旅を満喫しました。

今年行ってよかった! またリピートしたい旅先

今年訪れた場所の中から、特に印象に残っているところをご紹介します。

鹿児島・城山ホテル

桜島を眺めながら入る温泉が最高!

雄大な桜島を眺めながら、ゆったりと温泉につかる。もう、これだけで日頃の疲れが吹き飛びます。

景色も温泉も素晴らしく、「ここはまた来たい!」と思えるホテルでした。

指宿の砂むし温泉

砂に埋まって、体の芯からポカポカに!

じんわりと温まる感覚が心地よく、心も体もリラックスできました。

普通の温泉とはひと味違う、指宿ならではの体験。これはクセになりそうです!

伊勢神宮・永平寺・高野山

この3か所は、どこも独特の荘厳な雰囲気が印象的でした。

静かな空気の中に身を置くと、自然と気持ちが引き締まり、心が落ち着いていくような感覚になります。

歴史や文化に触れながら、心にエネルギーをいただいた旅でした。

こういう場所を訪れる時間も、これからは大切にしていきたいですね。

釧路に4連泊! 道東の自然とグルメを満喫

せっかく遠くまで行くなら、あちこち駆け足で回るより、ひとつの場所にゆっくり滞在する旅もいいものです。

釧路では4連泊して、道東ならではの雄大な自然と、おいしいグルメをたっぷり堪能しました。

時間に追われず、その土地の魅力をじっくり味わう。リタイア後だからこそできる、贅沢な旅のスタイルですね。

上高地・日本のアルプスに癒やされる

今年の旅で、特に「帰りたくない!」と思った場所のひとつが上高地です。

目の前に広がる美しい山々、澄んだ空気、自然の中を歩く心地よさ。

日本にも、こんなに素晴らしい場所があるんだなぁと、あらためて実感しました。

できることなら、もっと長く滞在していたかった!

ぜひ、また訪れたい場所です。

2027年5月はヨーロッパへ!

そして、来年の5月には、いよいよヨーロッパ旅行を予定しています。

ドイツのハイデルベルクに住んでいる娘に会いに行くのですが、せっかくヨーロッパまで行くのだから、ほかの街にも足を延ばすことにしました。

今回の目的地は、ウィーンとプラハ!

どちらも初めて訪れる街なので、今からワクワクしています。

ウィーンではオペラやクラシック音楽、芸術を楽しみたいし、プラハの美しい街並みもじっくり歩いてみたい。

もちろん、ビールをはじめとする現地のグルメも外せません(笑)。

音楽、芸術、街歩き、そしておいしい食事。

考えるだけで、楽しみがどんどん膨らみます!

「いつか」を「今」に変えてみる

年齢を重ねるにつれて、時間の使い方について考えることが増えました。

お金も大切ですが、せっかく時間があっても、健康でなければ思うように旅行できないかもしれません。

だからといって、焦って無理をする必要もありません。

自分の体調やペースに合わせながら、行きたい場所へ行き、やりたいことを楽しむ。それが今の私にとって、大切なことだと思っています。

「いつか行きたい」
「いつかやってみたい」

そう思っていることがあるなら、まずは具体的に計画してみる。

来年も、行きたいところにはどんどん行くつもりです!

皆さんにも、「いつか行きたい」と思いながら、まだ行けていない場所はありませんか?

その「いつか」、意外と今なのかもしれませんよ。

さあ、次はどこへ行こうかな!



私はひとり旅が好きで、定年後はよく旅に出る。

行きたい場所を自分で決め、好きな時間に出発し、気の向くままに歩く。食事も休憩も自分の都合で決められる。誰にも気を使わず、自分のペースで過ごせる時間が好きだ。

そんな旅先で、定年後と思われる夫婦をよく見かける。

仲良く楽しそうに歩いている夫婦もいるが、なかには、どこか距離を感じる夫婦もいる。

夫が先を歩き、妻が後ろからついていく。夫が行きたい場所を回り、妻はそれに付き合っているように見えることもある。

もちろん、実際の夫婦関係はわからない。私の勝手な想像かもしれない。

それでも、そんな光景を見るたびに思うことがある。

定年後は、夫婦で一緒に楽しむことばかり考えず、まずは自分ひとりで楽しめることを考えたほうがいいのではないか。

定年になって時間ができたから、妻と旅行に行こう。一緒に出かけよう。そう考えるのは自然なことだろう。

しかし、夫に好みがあるように、妻にも好みがある。夫が行きたい場所に、妻も行きたいとは限らない。

夫婦だからといって、何でも一緒にする必要はないと思う。

そこで今回は、私が定年後の夫婦生活で気をつけていることを書いてみたい。

1.家事をしても、いちいち報告しない

料理、洗濯、掃除は私がしている。

自分の生活に必要なことだから、淡々とやっている。

「今日は掃除をした」「洗濯を済ませた」と、いちいち妻に報告することはない。

わざわざ口にすれば、心のどこかで感謝してほしいという気持ちが生まれるかもしれない。

自分でやると決めたことなら、黙ってやればいい。

家事をしたことを恩着せがましく言わない。それが私の心がけだ。

2.妻の話は最後まで聞く

妻が話しかけてきたら、できるだけ最後まで聞くようにしている。

途中で口を挟んで、自分の意見を言わない。

話を聞いていると、「それは違うんじゃないか」「自分ならこうする」と言いたくなることもある。

しかし、妻は必ずしも私の意見を求めているわけではない。ただ話を聞いてほしいだけかもしれない。

だから、まずは聞く。

自分の意見を言うのは、話が終わってからでも遅くないと思っている。

3.旅行は妻を誘わず、ひとりで楽しむ

私はひとり旅が好きだ。

行き先も日程も自分で決め、気の向くままに歩く。そんな自由さが気に入っている。

だから、妻を旅行に誘うことはほとんどない。

ただし、黙って出かけるわけではない。旅行の前には「今度、ここへ行ってくる」と一応声をかける。

一緒に行こうとは言わない。

妻には妻の好みや都合がある。私の趣味に付き合わせる必要はないと思うからだ。

夫婦で旅行を楽しむのもいい。しかし、自分が楽しみたいことは、まずひとりで楽しむ方法を考える。

そのほうが、お互いに気楽でいられるのではないだろうか。

4.妻の休日に、こちらから誘わない

妻はアルバイトをしている。

仕事が休みの日も、私は自分から一緒に出かけようとは誘わない。

せっかくの休日なのだから、妻にも好きなように過ごしてほしい。

私だって、自分の時間を大切にしたい。

もちろん、妻から「一緒に行かない?」と誘われたら付き合う。

こちらから無理に誘わず、誘われたら一緒に出かける。それくらいの距離感が、今の私にはちょうどいい。

夫婦だからといって、いつも一緒に行動する必要はないと思っている。

5.挨拶はするが、無理に話しかけない

朝起きたら「おはよう」。帰宅したら「ただいま」。

挨拶はきちんとする。

ただ、そのあとに無理に話題を探して話しかけることはしない。

話したいことがあれば話せばいいし、なければ、それぞれ好きなことをして過ごせばいい。

同じ家にいても、ずっと会話を続ける必要はない。

長年一緒に暮らしてきた夫婦だからこそ、沈黙があっても気まずくならず、それぞれが気楽に過ごせる関係でいいと思っている。

定年後は、まず自分の時間を楽しむ

定年後は、仕事に使っていた時間が自分のものになる。

夫婦で旅行を楽しむのもいいし、二人で趣味を持つのもいい。

ただ、妻と一緒に楽しむことばかり考える前に、自分ひとりでも楽しめることを見つけておいたほうがいいと思う。

夫が暇になったからといって、妻も夫に付き合わなければならないわけではない。妻には妻の生活があり、自分の時間がある。

だから私は、ひとり旅を楽しみ、家事を黙々とこなし、妻の話は最後まで聞く。妻の休日にはこちらから誘わず、挨拶はしても無理に話しかけない。

それが、今の私が気をつけていることだ。

もちろん、これがすべての夫婦に当てはまるとは思わない。

ただ、自分ひとりで楽しめるようになれば、妻にも自由な時間を持ってもらえる。

そして、たまに一緒に出かけるときには、それが義務ではなく、お互いが望んだ時間になる。

旅先で夫婦の姿を眺めながら、私はそんなことを考えている。

定年後の夫婦にとって、ちょうどいい距離とは、どのくらいなのだろうか。


親は、子どものためを思って、いろいろなことをします。

自分の経験をもとに、「こうしたほうがいい」「そんなことをしてはいけない」と教えたり、困っていればお金を援助したり、自分の時間を使って世話をしたり……。

どれも子どもへの愛情から出てくる行動です。

でも、私はある経験を通して、親が子どもから一番頼りにされるために必要なことは、別のところにあるのではないかと思うようになりました。

それは、

「子どもが何か話したいとき、黙って最後まで話を聞いてあげること」

ではないでしょうか。

親の「正しさ」が、子どもを遠ざけることもある

親は、人生経験があります。

だからこそ、子どもが悩みを話していると、

「それはこうしたほうがいい」

「そんな会社、辞めればいいじゃない」

「お父さんの経験ではね……」

と、つい自分の考えを伝えたくなります。

もちろん、それも子どものためを思ってのことです。

しかし、子どもがまだ話している途中なのに、親が答えを出そうとすると、子どもはだんだん話すことをやめてしまいます。

「どうせ話しても、親の考えを押し付けられるだけだ」

「相談しても意味がない」

そう思ってしまうからです。

そして、親には何も相談しなくなります。

これは、親子の関係にとって、とても大きな変化だと思います。

親が子どものために、どれだけ時間やお金を使っても、子どもが心を開いてくれなくなれば、本当に困ったときに頼ってもらえなくなるからです。

私が息子から相談されたとき

私自身、息子との関係で、それを実感した出来事があります。

息子が東京で一人暮らしをしていた頃、職場でパワハラを受け、精神的にかなり追い詰められていました。

そんなとき、息子が私に相談してきました。

私は息子の話を聞いたうえで、

「その仕事は辞めてもいいんじゃないか。少しゆっくりして、それから別の仕事を探してみたらいいよ」

と伝えました。

東京で一人暮らしをしていた息子は、翌日から職場を休みました。

そして、わずか1週間ほどで借家を引き払い、実家に帰ってきました。

実家に戻ってからは、焦らずに次の仕事を探しました。

そして約3か月後、幸運にも東京の会社でありながら、リモート勤務のできる会社に就職することができました。

新しい職場で働き始めて3か月ほどすると、今度は彼女ができました。

そして、その約1年半後には結婚しました。

今振り返ると、本当に人生はどう転ぶかわからないものだと思います。

もし、息子が私に相談できなかったら

あのとき、息子が私に相談できる関係でなかったとしたら……。

もしかすると、東京で一人、誰にも相談できずに苦しみ続けていたかもしれません。

もっと精神的に追い詰められていたかもしれません。

もちろん、息子自身が自分で決断し、自分の人生を切り開いていったことが一番大きいことです。

私はただ、息子が苦しいときに話を聞き、「仕事を辞めてもいいんだよ」と伝えただけです。

でも、その「話を聞く」ということができる親子関係だったことは、何より大切だったのではないかと思っています。

親が子どもに与えられる「最大の安心」

子どもが成長すると、親が何でもしてあげることはできなくなります。

子どもには子どもの人生があります。

仕事も、恋愛も、結婚も、自分で決めて歩いていかなければなりません。

そんな中で親にできることは、案外シンプルなのかもしれません。

「何かあったら、親に話してみよう」

そう思ってもらえる存在でいること。

子どもが何か話してきたら、途中で口を挟まず、まず最後まで聞く。

すぐに結論を出さない。

自分の経験を押し付けない。

そして、必要なときにだけ、自分の考えを伝える。

それだけでも、子どもにとっては大きな心の支えになるのではないでしょうか。

親の愛情は、お金をいくら使ったかでも、どれだけ世話をしたかでも測れません。

「困ったときには、この人に話せる」

そう思ってもらえること。

私は、それこそが親子の間にある、とても大きな愛情の形なのだと思います。

子どもを自分の思い通りにすることではなく、

子どもが自分の人生を歩いていけるように、いつでも話を聞いてあげられる親でいること。

それが、親が子どもにしてあげられる、一番大切なことなのかもしれません。