ラフマニノフのピアノ協奏曲第4番を聴きたいと思います。

第4番のピアノ協奏曲は、ラフマニノフのアメリカに亡命してから作曲されたもので有名な第2番や第3番のピアノ協奏曲と違ってロマンチックな雰囲気より、ジャズを思わせる鋭いリズム、転調の多さ、高度な技術が特徴の、モダンで少しミステリアスな隠れた名作です。

これ以上の詳しいことは、ネットや書籍によって確認して下さい。各自で。

今回聴いたのは、ラフマニノフのピアノ曲に定評のあるウラディミール・アシュケナージのピアノで、伴奏はベルナルト・ハイティンク指揮するアムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団で、彼らが1984年~1986年に完成させているピアノ協奏曲全集からの演奏です。

この演奏の売りは、アシュケナージのピアノです。アメリカナイズされロマンの味が薄まってるとは言え、そこはラフマニノフ。ロマンの薫りがほんのり漂う見事なピアノが聴けることです。

特に、第2楽章がとっても美しいです。

繰り返し繰り返し寄せるさざ波のようなオーケストラの流れに乗って、アシュケナージのピアノが端正に音を紡いでゆく様は、絶妙です。

ラフマニノフに抱く甘味と陰鬱なイメージそのものが伝わって来ます。


そして、伴奏のハイティンクとアムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団の演奏が見事です。ラフマニノフの雰囲気を壊さずに、アシュケナージのピアノを邪魔せずしっかりアムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団のサウンドを鳴り響かせています。


ピアノ、指揮者とオーケストラが、三位一体となって第4番特有のモダンで上品な抒情性が絶妙に表現されてます。

第4番は、第1番と同様に演奏される機会が少ないのでアシュケナージ、ハイティンクとアムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団の演奏は、明確なテンポ感と俊敏さがあり、名曲の美しさを引き出している存在価値のあると言えます。

また、競合する録音も少ないので、際立った演奏となっています。


これは、聴く価値のあるお薦めの演奏です。