いきなりですけど、みなさんから見て感動する話か分からないです。ただ僕は感動したので書きます。


献血した事ある方ない方、さまざまだと思います。

この献血は出来る人と出来ない人がいます。
狂牛病が流行っていた頃にイギリス等に行っていた人(今は少し緩和されています)


僕がなってる肝炎の様に血液感染をする病気になった事がある人。などです。

余談ですが、この献血って主に何に使われてるか?
もちろん輸血なんですが日本の場合は献血の全体の半分以上はガンの手術の際に使われています。

日本人の2人に1人はガンになる時代…献血は大げさではなく本当に未来の自分の為の献血なんです。

僕もずっとしていたんですが肝炎になってしまったので出来なくなりました。

僕が献血していた場所は移動車ではなくビルにある所でしたのでいつも同じおじさんにやってもらっていました。

頻繁に行ってたんですが退院してから、もう献血出来なくなったと伝えに行きました。

おじさんは

『今まで本当にありがとう、すごく助かったわ。』

と言ってくれました。そして、ちょっと待ってなと言って何か計算しだしました。しばらくして僕に

『君の血で今まで大体100人くらいの人が助かってるわ』

と言ってくれました。素直に嬉しかったです。
そして

『ここにAB型で定期的に献血してくれてた人って、君とわしだけやねん(笑)そやからこれからは君の分もわしが献血するし、君も献血続けてる気持ちでいてや。』

と言ってくれました。最近涙もろいんで泣きかけました。

献血って出来て当たり前の事なんですが僕にはもう一生出来ません。それが悲しくて悔しくて

おじさんにすいませんと伝えると

『そこは謝ったらアカンわ、謝るんはこっちの方やわ。きれいな血やのに使ったらアカンて。』

『きれいな血』

僕にはこれがすごく嬉しい一言でした。

肝炎なってから医者に
『感染するから周りの人に血液がかからないように注意して』
とか

いとこの小さい子供に

『おにいちゃんの血は触ったらアカンのやろ~?』

と言われ自分の中で自分の血に対する嫌悪感が出来ていました。

ですがあの一言で本当に救われました。肝炎に血が感染してるのは変わらないですが気持ちまで感染してたまるかと改めて思いました。

もう献血は出来ないですが月に1回はビルに行っておじさんに生レバーの差し入れに行こうと思いました。