デトックスは続いた。
中秋の名月。
何気なくドラマを見ていると、
あるワンシーンに心が震え、
息が出来ないほど泣いてしまった。
長い間目を向けなかった
自分の心の『芯』に気づいたのだ。
幼い子供を一人で育てなきゃ。
傷だらけの心に蓋をして、
母親の道を突っ走った。
両親に助けて貰いながらも、
肩身の狭い思いをし、
弱音を吐く事が出来なかった。
両親との確執や人間関係。
仕事やお金のこと。
病気や子育て。
色んな悩みを抱えながら、
もっと頑張らなきゃ!
自分で何とかしなきゃ!
と思い続けてきた。
だけど、本当は、
安心したかった。甘えたかった。
もう大丈夫だよと言って欲しかった。
ドラマのある一言で
眠っていたその記憶が蘇り、
蓋をしてきた感情が一気に溢れでた。
抑えてた気持ちって、
これだったんだ。
忘れるくらい深く深く、
押し込められていた。
これまでの経験は、
その気持ちに気づかせる為に
起こったのかもしれない。そう思うと、
嫌な思い出や経験が大切なものに思えてきた。
気づくまでに25年もかかってしまったが、
これもまた『今』に意味があるのだろう。
そして、満月の今日。
もうデトックスは終わったと思っていたが、
またとある番組を見て号泣した。
NHKのドキュランドへようこそ
介護を通して、
夫婦や家族の姿を描いた番組だった。
いつもなら闘病中の母の事を思い出して
泣いてしまうのだが、今日は違った。
私も動けなくなるかもしれない。
自分の意思と反する人生を送るかもしれない。
同情とか、悲観の涙ではない。
何が起ころうとも、
どんな人生であれ、
私は幸せなんだ。
と漠然と感じたからだ。
一生懸命介護をする年老いた夫と、
夫を信頼して身を委ねる年老いた妻。
現状を受け入れ、
先の心配はしない。
素敵なご夫婦を見て、
人はどんな状況でも
幸せでいられるんだなぁと思った。
美しい月を見ることができ、
ただただ幸せを感じた。
