七年ぶりくらいに、ふと読んでみた。
そういえば当時、アドラー心理学がめちゃくちゃ流行ってて、夢中で読んでいたのを思い出した。

数年経ってから読むと、もう随分と内容を忘れていたことに気付いた。
そして今回も、今のわたしにぴったりな哲学が沢山あって、はっとさせられた。
ふと我に帰らされたような、悩みが一瞬で吹き飛んでいくこの感じ。

「今、ここ」を生きていなかった。
過去や未来にスポットライトをあてずに「今、ここ」だけを見つめること。
人生の嘘をつかずに、点と点をつなぎ合わせて線を描くこと。
ゴールするだけが人生ではなくて、道のりの一つ一つが大切だということ。

そう思えば、もうとっくにわたしは幸せだった。何も成し遂げていないけど、ずっと前からとても幸せだった。
人々は仲間で、世界は素晴らしい。
考え方ひとつで、世界もわたしも変わる。

たった一冊の本で、一瞬にして悩みが消える。
占いで持っていてよかった。
きっとまた数年後、この本を読み返してまた思い出して、はっとしたりするのだろう。
だからやっぱり本が好きだ。