「人生で一番刺さった小説」との声、続出、とのことで
ほんまか?と半信半疑な気持ちで書店にて購入。
読んでびっくりした。もうこれ、人生の教科書だ。
恋愛とか結婚とか婚活とか、そういうのに対するいろんな細かい描写と共に、それだけじゃない、あらゆる悩みに答えてくれる。
帯に書いていた通りの小説で、私もマジで刺さった。
何この小説、やばい。
これから生きていく上で悩んだとき、十何年後とかにも読み直したい。
どんな人間の中にも、傲慢と善良な部分が絶対にあって、私の中にもあるし、たしかに…って共感させられる部分が多すぎて本当になんていうか、痛くもあった。
たしかに、あれは傲慢だった。
たしかに、あれは善良だった。
自分の過去にも思い付くことがありすぎて、はっとさせられた。
そう、傲慢と善良。
最初はどんなタイトルやねんと深く考えなかったものの、読み終えばすごくわかった。
傲慢と善良、これはまたすごいタイトルだなぁと。
人間の核心の、すっごく深いところまで本当に細かく描かれている。
自分の人生は絶対に自分で決めたいと思えた。
嫌な登場人物達が多すぎて、目を瞑りたくなったけど、現実問題いるんだもんなぁ、こういう人たち。
そして私だって、誰かにとってそういう嫌な人になってたりする。
人間って、なんて愚かで滑稽なんだろう……。
この小説を機に、辻村深月さんのファンになりました。
「青空と逃げる」も読んだけど、個人的にはこっちの方が好き。
また「青空と逃げる」にもでてきたヨシノや耕太郎、早苗や力が登場したのも嬉しかった。
辻村深月作品、奥深い。どんどん読んでいきたい。
どういう人生を送ったらこんな小説を描けるのだろうか……。
めっちゃ好きな感性です。
人生の教科書の一つにしたい小説でした!