地下鉄で起きた一つの痴漢事件から、すべての物語は始まった。


全然関係のなかったはずの、三つの家族。

そして三人の母親。

三人とも、我が子に異常な愛、執着を持っている。


どこにでもいそうな母親ではあるのに、全然共感できない。

そんな絶妙なキャラクター像が余計に読者の心を掻き立てる。


完全なイヤミスだったので、好みな作品だった。


痴漢、ダメ、絶対。冤罪も絶対ダメ。


共感はできないけど、感情そのままで突っ走って暴走したら人間ってこんな感じなのかなと。

面白かった。