皆様こんにちは!結月ゆかりレーシングドライバーのぼっちっちPです。

今回のブログはいよいよ迎えた決勝レース。そのレース内容を振り返っていきたいと思います。

 

予報通り決勝日は終日雨!やむという予報もあれば1時間後ぐらいに酷くなるという予報もあり、とにかく時間が経たないと分からない難しいコンディションに…

スタート直前、グリッドウォークのときは薄日が差して雨もほとんど降っておらず、傘がなくても外を歩ける天気でした。

このままやんでくれれば、必ずチャンスはある…はず!

 

 

ただ、路面はフルウェット。セーフティカースタートとなります。


スタートドライバーのサーキットPは終始安定したラップを重ね、ぐんぐん順位を上げていきます。7台くらいパスし、怒涛の追い上げ!!!!

 

トップクラスのクルマと遜色ないタイムで周回を重ねており、ビッグチームの某ドライバーから「220号車速い!」とお褒めのコメントがあったそうです… いやほんとにすげえよ……

 

作戦は状況によって左右しますが"1人あたり1時間の走行でピットイン&ドライバー交代"をして完走を目指す内容。


スタートしてから1時間近く経過し、いよいよ僕の出番となります。
そそくさとヘルメット等装備品を身につけて、いつでもいけるように待機。

しかし、予定していたピットインのタイミングの直前に雨が本降りに…  どうやら"1時間後に酷くなる"という予報が合っていたようです。


最初のピットインでは"タイヤは無交換&ドライバー交代"のみ!

無事ピット作業も終わり、ピットアウト。このときの様子はS耐TVでガッツリ生中継されてて自分でも後でその動画を見ましたが………発進のときにエンストしなくてよかったと思いました(小並感)

 

マゾドラPから「タイムのことは気にしないで!とにかく無理はしないでね!」と指示がありました。その通りに従うべくピットアウトしてからしばらくはおっかなびっくりで走行。ゆっっっくり周回します。

す、滑る…!なんだこれ!?しかもこの遅いスピードで…!?

フリー走行のときはこんな挙動示さなかったのに、、、!!!!

コーナーから立ち上がろうとアクセルを感覚的に数センチ踏んでもリアが暴れる…!パーシャル(加減速がない一定の踏力)で踏んでいっても暴れるんだけど…!!

どのコーナーでもリアが暴れまくり、コーナリングの最中に横から指で突っついてもスピンすると思うくらいに不安定でした。もうとにかくコース内に留まるので精一杯…

サーキットPがこのバランスでどう走ってたか聞きたいぐらいとにかくリアが出る、、、 後で質問してみたら「俺の場合は雨量が少ないコンディションから徐々に多いコンディションに変わっていったから対応できただけだよ」なんて謙遜をしてましたが、いや、それにしてもこの暴れっぷりを雨が強くなり始めた数ラップとはいえ彼はどうコントロールしたんだ……

 


アクセルをまともに開けられたのはストレートくらいで全コーナーからの立ち上がりでひと呼吸ふた呼吸くらい置いてアクセルを踏むレベルで、コース内に留まろうととにかく必死でした。

ただ、その努力もむなしくモスエスというアクセル全開で駆け抜ける高速S字コーナーで散ってしまいます。

ピットアウトしてからずっとモスエスを走るときはクルマが浮く感覚というか、まぁ簡単にいうと不安定だったのでかなり神経を使ってました。

モスエスでその感覚があったので、次のラップからアクセルを少しだけ緩めて安全に通過しようと実践した矢先、ハイドロが起きてしまいコントロール不能に。そのままクルマが真横を向きます。。。

真横を向いた瞬間にもうコントロールできないと判断できました。出てた速度も速度でしたし、岡山はグラベルエリア(コース外の芝生のところ)も狭いですしね。すぐ壁です。壁。

よく事故が起きる瞬間って時間がゆっくり流れるっていうじゃないですか。
僕も今までのレース人生で何度か大きいクラッシュをしたことがあるんですが、いずれも時間がゆっくり流れるってことはなかったかなと個人的に感じます。

クラッシュした直後のこととか身体のこととか、あぁレースが終わるとかそんな心配事や後悔が瞬間的にズババっと何通りも頭に思い浮かびます。変に頭が冴えるというかなんというか。。。

クルマが真横を向いてぐんぐん近づいてくるクラッシュパッドを目で確認しながら今回も「変に頭が冴えて」しまい "リタイヤ"という悲しい響きの言葉が頭をよぎります。

 

 


ものすごい衝撃の後にクルマはスピンで一回転する形でコースの進行方向に再度向き直りました。

 

 

 


クルマの右側面全体にダメージがあるということは感覚的に分かっていましたが、ドライバー視点からだとボンネットがめくれ上がっておらず、エンジンの動力もタイヤに伝わっていたので「そんなにダメージなかったのかな!?」と願望も含めてそう考え、復帰を試みます。

クラッシュした後もクルマは完全停止していなかったので、クルマをコースになんとか復帰させようとステアリングを右に90°程度切ったら真っ直ぐ進む、、、 180°切っても真っ直ぐ進む、、、

 

 


ここでレースを諦めました。クルマのダメージは相当だ、と…

 

 

 

 


右側面のダメージはクルマに乗った状態だとどんなもんか分かりませんでしたが、きっとバッキバキのボッコボコだろうなと。

そのままコースに無理に復帰してパーツを散らしながら走るとペナルティーが出ること、そのパーツが原因で他チームさんにご迷惑をおかけするリスク等もろもろ考えて断腸の思いでエンジンを切りました。運転席のドアは歪んでいて開かなかったので、助手席側から降ります。

 

上述しましたが、右側面を全体的にクラッシュパッドにヒットしたようでその分衝撃が分散され、おかげで身体は無事。幸い歩いてピットまで帰れました。

ピットまで戻る道中、頭の中が真っ白であまり物事を考えられていませんでしたが、ピットに戻ってメカさん、スタッフさんから労いの言葉をかけて頂いた瞬間にレースを台無しにしてしまった現実にようやく向き合い、涙腺が崩壊…。自分のヘッポコさ、情けなさにもう申し訳が立たない……。。。

その後メディカルセンターでメディカルチェックを受け、特に異常がないことを確認。

そこからまたピットに戻る最中、サーキットの積載車に積まれてきたゆかりさんインテグラを車両保管所でご対面。。。リタイヤしてから初めてクルマを見たのですが、想像以上に右側面がめちゃめちゃで…。こんなにも可愛くて速いクルマを壊してしまった申し訳無さからまたも大号泣…。

 

 


雨なのか自分の涙なのか分からない具合にしとしとに濡れたスーパー耐久岡山戦への挑戦はここで終わりを告げます。

 

 

 

 

 


とまあここまでで振り返ってみましたが、個人的には非常に不完全燃焼に終わってしまったと言わざるを得ない結果となってしまいました。自分の人生の中で最も悔しい出来事の1つになったと思います。

今までは1人の責任のもとでレースをしていることが多く、チームというよりはとりあえずエントラントの名前を借りて、クルマの基本的なセットとかは自分でやって…みたいな感じで、上手くいったこともチョンボしたことも特に周りの反応というものがほとんどなかったのですが、このチームでレースをさせてもらうようになってから、とにかく様々なご協力があってこそ自分がステアリングを握れるんだと改めて強く実感できました。特にファンの皆様の存在、これが本当に有難い… 

今回のレースはそういった方々に良いご報告ができなかったので、本当に残念でなりません。
来季スーパー耐久に参戦できる機会があれば必ずドライバーとしてリベンジさせてほしい、と静かに闘志を燃やしております…(まだ来年のことは白紙状態なので現時点ではどうにもコメントできないのが正直なところですが)

今年の結月ゆかりレーシングチームとしてのレースシーズンは終了となります。
今年1年間、応援頂いた方々に厚く御礼申し上げます。誠に有難うございました。

11月12日池袋にて開催されるボーカロイドマスターやコミケなどなど様々なイベントに結月ゆかりレーシングはサークルとして参加予定なので、引き続きチェックしてくださいね!僕もその様子をこのブログやTwitterにアップできればと思います。

今後とも結月ゆかりレーシングの応援をよろしくお願い致します。