出勤初日 | 幸せとは何ぞや

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日頃のことを呟く雑記ブログです。

初日の午前中は書類などの記入や健康診断でほとんど病棟に上がることはありませんでした。

 

昼食前にやっと病棟へと行き、師長や主任に挨拶をします。主任は男性と女性の2人いるとのことでした。

男性の主任は見た目から体育会系の快活そうな方で、女性の主任は少し冷たい印象のある方でした。

 

師長は面接時にも対面していたので2回目でしたが、笑顔で対応して下さいましたし最初の印象は決して悪くはなかったと思います。

最初だけでしたが。

 

 

 

 

病棟での患者様の昼食からいきなり勤務に入ることになりました。

 

その病棟ではナースステーション前のホールを食堂と呼んでおり、長テーブルが何台も置かれ、

基本的には病棟内の全ての患者様(保護室を除く)を誘導し、一斉にスタッフが配膳して配膳された患者様から食べるという流れになっていました。

入院患者様の人数は60人前後と聞いていたので、ホールは満員状態です。

 

 

今までの話を読んでくださっている方は察してらっしゃるかもしれませんが、私は看護師として入職したわけではありません。

看護助手として全くの素人での入職で、入院もしたことのない私はあまり病院というものに縁がなかったものですから、

右も左も分からず、取り敢えず師長さんから紹介された看護助手の先輩の後ろをひたすらについて回りました。

 

まずは、患者様の名前を覚えることから始めようと思い、配膳をしてみることになりました。

 

食膳の上には名札があるので、その名前がどの患者様のものかを先輩に聞きながら、配膳します。

 

何人か配膳し終わった後は、日勤のスタッフのうち三分の二程が昼休憩に行き、残っているスタッフは患者様の食事を見守るのですが、

その日指導に当たってくださった先輩が後からの休憩だったので、それに倣い患者様を見守ることになりました。

 

 

 

約60人程いるとなれば、10代くらいから90代くらいまでの年齢もバラバラで

介助が必要だとか食事形態も普通の食事だったりドロドロの原型もないものだったり、車椅子に座っている方がいたり

様々なのですが、やはり目立つ患者様は何人かいらっしゃって、

 

・先程まで普通に自分で食べていたのに、いきなり脱力したように首を後ろに倒して過呼吸みたいになる

・スタッフに食事介助されているけど、固まったように全く反応のない

残飯にまで手をつけようとしたり、他の患者様の分まで食べようとする

・ずっと怒鳴り声を上げている

 

など、初日からなかなかヘビーだな、と先行きが不安になるばかりでした。

取り敢えずは見よう見まねで、食事が終わった患者様で自分では片付けることの出来ない方の食膳を片付けたりしました。

 

 

先に休憩していたスタッフが戻ってきたので私も休憩に入れたのですが、その病院には職員食堂は一応あるものの、

ほとんど誰も使ってないということで(別に職員に食事が出るわけでもないので)病棟内にある、随分と狭い6畳くらいの部屋で

昼食を摂ったのですが、個人的には質問攻めに合うのも辛いものがありました。

 

やっぱり、どうしても女性の数が圧倒的に多い職場なので、根掘り葉掘り聞かれますし

変な噂も立てられたくなかったのですが、噂って回るの早いんですよね(笑)

 

その日の帰りには、別の病棟のスタッフからロッカーで

「今日入ってきた●●さんよね?2●歳なんでしょ?若いのに~」

とか早速言われますから。