久しぶりにコロンボ警部の登場です。

 

 

前回はクラシックピアノの話でした。

 

 

 

 

 

以前、BSNHKで放映されてた「マリブビーチ殺人事件」。

現在も再放映していますよ。

 

 

 

 

今回はロスアンゼルス郊外のマリブビーチという所で行われた殺人事件解決です。

ドラマで観る限り波の穏やかな海岸のようです。

 

 

ストーリはネタバレになるので割愛しますが、ここはロスアンゼルス郡コロナ検視局。

 

 

コロンボ警部が殺人事件の検死解剖状況を解剖執刀医に確認しに来ました。

 

 

血液で汚れた解剖衣ですが、執刀中に血が飛び出したものと考えがちです。

でもここは検視局。死体を解剖するところです。

検視局に運ばれてきた死体の多くは死後硬直状態や

大量の血液が体外に出ているはずです。

 

 

なので執刀中に血液が飛び散ることはあまりないのです。

それか執刀中に肺を圧迫させて残ってた血が飛び出したのかも知れません。

 

 

 

場面変わって。

数日後、再度事件の手掛かり確認に検視局へやって来ました。

 

 

前回と同じ執刀医に死体の写真を見せて遺留物を確認します。

 

 

ところが、この執刀医は前回と同じ解剖衣を着ています。

本来なら感染予防の観点から新しい解剖衣を着用するのが決まりのはずです。

 

 

実際、汚れた解剖衣を着ようとは誰しも思いませんし、

衛生上新しいのを着ると思います。

 

 

これには二つの要因があります。

 

①映画撮影同時進行説

映画での場面撮影は役者やセット、ロケ地予算の関係から同時期に撮影することが多くあります。

なので2つのシーン(作品では日付が異なるシーン)を同時期に撮影したものと思われます。

撮影スタッフは執刀医の手術衣を交換させず撮影続行したのかもしれませんね。

おそらく撮影衣装の準備不足かどうでもいいや~的な撮影でしょう。

 

②予算不足の検視局

ドラマのロスアンゼルス郡コロナ検視局ですが、実際に存在しています。

有名なのがマリリン・モンローを検視した日系人医師のトーマス野口氏ですね。

検視局は公的機関ですが汚れた手術衣を着続けるというのは、

新しい清潔な手術衣を買うだけの予算が無かったのかも知れません。

なので実際に汚れた解剖衣を着せ続けたのかも。

現在はDNA鑑定の為に他人の血痕が付いた手術衣を着て執刀することはないと思います。

 

 

 

次回は同ドラマでの時間差撮影での誤りシーンです。

このドラマを観てはたしておかしな場面に気がついた人いるかな~?