歌うクジラ | 旅行、美術館、書評

歌うクジラ


[JMM592Ex5]『村上龍 歌うクジラ』特別号 のあらすじ

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■『歌うクジラ』あらすじ
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2022年クリスマスイブ、ハワイ沖の海底で、グレゴリオ聖歌の旋律を正確に繰
り返し歌うザトウクジラが発見された。細胞を分析した結果、驚くべきことに、その
クジラは年齢が1400年を超えていることがわかった。クジラの遺伝子を解析する
ことにより、人類はついに不老不死に関わる遺伝子を特定する。その魔法のような遺
伝子は、"Singing Whale" 、「歌うクジラ」と呼ばれるようになったノ。

それから100年後...。あらゆる階層において棲み分けが完成し、「理想社会」
と呼ばれていた日本。アキラという一人の少年が、分断された最下層区域である「新
出島」から脱出をはかろうとしていた。アキラは、罪を犯して処刑されることになっ
た父から、不老不死遺伝子「歌うクジラ」に関する重要な秘密を託されたのだった。
その秘密情報を書き込んだチップを体内に埋め込み、最上層施設に住むある人物に届
けるための、アキラの旅がはじまった。

単軌鉄道汎用車、飛行自動車、水陸空三用無限軌道車、宇宙エレベーターなどを乗
り継ぎ、体内から猛毒物質を分泌する若者、反乱移民の子孫、100歳を超えながら
性的な冒険を繰り返す女などと出会い、メモリアックと呼ばれる記憶再現装置で謎の
交信を続けながら、何か巨大なものに導かれるように、果てしないアキラの旅は続く。
それは、22世紀の「理想社会」の現実を目撃する地獄巡りのような旅だった。

そして、アキラはついに目的地にたどり着く。しかし、待っていたのは、ある人物
の想像を絶する告白だった。青い地球を彼方に眺める宇宙空間で、アキラの最後の挑
戦と戦いが開始される...。


を読んで、購入してしまった。

http://www.ryumurakami.com/utaukujira/pc.html


まず、表紙のクジラのデザインと音楽に感心した。


そして、途中のページで音楽が流れたのには、最初、驚いた。


本の内容はこれまでの著者の作品の延長上のようなものだけれども

iPad で表現するには適した内容のように思えた。


「アキラ」と攻殻機動隊の「出島」をミックスしたような展開。


本を読んだという感覚とDVDを観たという感覚が同時に味わえる。


グリオ所属のアーティスト篠原潤の作品もよい。