日銀引き受けで25兆円パンドラの箱と首都移転
日本ではやはり首都移転は問題があるようなので、
国立がんセンターなどを地方に移転するようなことがよいように思う。
パンドラの箱をあけるのであるから。
そうえいば筑波学園都市の効果 はでてきているように感じられる。
「日銀引き受けで25兆円支出増」という思考実験――パンドラの箱を開ける
野口悠紀雄(早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授)
【第2回】 2008年12月20日
http://diamond.jp/series/noguchi_economy/10002/
私はこれまで、財政拡大という考えには否定的だった。首都移転に意義あり 「癒しとルサンチマン 」 文芸春秋 梅原猛著
それは、以下で述べるような「無駄遣いの大盤振る舞い」になることが、
現在の日本の政治環境の下では明らかだからである。
しかし、いまは、発想を転換させる必要があるかもしれないと考えている。
日銀引き受けの国債発行は、財政法で禁止されている。
しかし、この規定は、国会の議決によって回避することが可能だ。
したがって、財政法改正という面倒な手続きを経なくても、
日銀引き受けの国債発行は可能である。
都市の上空を醜くしている電線や電話線を地中に埋設し、
テレビを地上波からケーブルに切り替えて住宅街の見苦しい
アンテナ群をなくすことも必要だ。
しかし、本当に必要なそうした方向に資源を振り向けるためには、
政治による配分機能が的確に機能しなければならない。
日本は伝統的に政治が優先する国であり、政治の中心はやがて
経済の中心地となり、また文化の中心地とならざる得ないという
ことである。
たとえていえば、17世紀初頭に江戸幕府が立てられたとき、明らかに
経済の中心地はまだ大阪であった。
そして文化的首都は長い間京都であったが...
こういうことはドイツのように中央集権があまり発達しなかった国に
おいては起らない。戦後、ボンは西ドイツの首都であったが、
決して経済的中心地になっていない。