「西洋価値感」 と鳥インフルエンザ | 旅行、美術館、書評

「西洋価値感」 と鳥インフルエンザ

The omen series Summa izbu 今朝、JMM(Japan Mail Media)

「『捕鯨の屠殺と家畜の捕鯨はおんなじだ』と西洋人に言っても
通用しないんだよね。世界はつくづくキリスト教の倫理で進んでるんだなと感じた」 *1

などという記事を読んで、夜、大英博物館
Room 55: Mesopotamia あたりを覗いていて
粘土板に楔形文字で書かれた Cuneiform tablet with omens
なるものの説明を読んでいて、ちょっと、気分が・・・







This tablet is the third of a series of twenty-four called shumma izbu concerning malformed newborn humans and animals, and their ominous significance. Everything in Mesopotamia was believed to be the result of divine action, and signs (omens) were used to interpret the will of the gods. Ancient letters reveal that deformities in human and animal births were taken very seriously at this time.

 以下http://www.excite.co.jp/world/english/  による機械翻訳結果です。

このタブレットは奇形の新生な人間と動物に関するshumma izbuと呼ばれる一連の24、およびそれらの不吉な意味の3番目です。 メソポタミアのすべてが神の動きの結果であると信じられていました、そして、サイン(前兆)は、神の意志を解釈するのに使用されました。 古来の手紙は、人間の奇形と動物出生がこのとき非常に真剣に受け止められたのを明らかにします。



アブラハムの宗教
「 Summa izbu  」はWikipediaに英語のみの
説明が登録されていますが、Net を検索しても
これ程、日本語のページがヒットしないのも珍しい? 
検索の仕方が悪いのかもしれませんが。

原罪 の意識というのか、アブラハムの宗教  といいうか・・・



ケンタウロス   人間と動物の関係についての意識の差に、根が深いものが
  特に欧米とアジアの間にはあることをいまさらながら強く
  感じました。
 
  
  香港を含む中国南部からベトナムなどにかけての農村
  鳥、豚、人とが濃密に接触している地域で
  新型のインフルエンザが発生する確率が高い
  http://showayakyk.exblog.jp/4407495/
  などということに対する意識のギャップも大きいの
  かもしれないなどと。

  ちょっと、親しみすぎという感じもしますが。

The 'Queen of the Night' Relief






















参考 
*1
http://ryumurakami.jmm.co.jp/dynamic/report/title4_1.html
『大陸の風-現地メディアに見る中国社会』 第122回
「国際接軌と全球化」 より抜粋

そういえば、先日、インターネットで日本にいる友人とチャットしていたとき、彼
が突然、「豪州の捕鯨反対」について語り始めた。そのとき、彼はネットでやり取り
された論争を見て、「『捕鯨の屠殺と家畜の捕鯨はおんなじだ』と西洋人に言っても
通用しないんだよね。世界はつくづくキリスト教の倫理で進んでるんだなと感じた」
と言った。

「キリスト教の倫理」。

今、中国国内で巻き起こっているカルフールやルイ・ヴィトンなどのフランス製品
ボイコット、アンチCNNを掲げるウェブサイトの出現、西洋メディア全体に対する
不信感なども、だんだんチベット騒動自体の顛末云々を離れ、そんな西洋が振り回す
「キリスト教倫理」に基づいた西洋的価値感への反感に向かっている。「民主」や
「人権」といった、中国批判の際に必ず使用される「キーワード」はいまや西洋ボイ
コットを叫ぶ人々にとって、条件反射的に鳥肌の立つような「西洋価値感」の主体と
なった。

「事件全般において、西洋メディアが犯した最大のミスはその原理教典的な人権、言
論や自由の理念だったと我われは思う。これは先に反イスラムショートフィルム
『Fitna』を製作したオランダの右翼議員が犯した間違いとまったく同じである。
『Fitna』は世界各地のイスラム教徒を冒とくし、民主のオランダは言論の自由の拡
張のため、回教徒とキリスト教徒間の恨みを挑発するという代価を払った。フランス
の『ルモンド』などの主流新聞が、あろうことか、パリにおける聖火襲撃を『中国に
してやったり』と理解したことは、十分にこれらのメディア自身の『あたりきよ』的
な偏見と思い上がりを暴露するものだ。また完全にこのような言論と行動が生むかも
しれない深刻な結果を思いやらず、盲目的に自分は正義と心理の側に立っていると思
い込み、メディアの最も基本的な任務である『事実を調べ上げ、事実を報道する』の
履行すら忘れてしまったのである」(「西側メディアは火だるまに」聨合早報・4月
16日)