日本史必修 と あくなき執念と構想 | 旅行、美術館、書評

日本史必修 と あくなき執念と構想


世界史が必修で日本史が選択になっているとたとは知りませんでした。
思えば高校の歴史の授業は実に退屈なものだった。倫社政経の方が新し味が感じられ面白かった。

日本史の授業は、まず、掴みはこういう本でやって欲しかったとつくづく思います。
逆説の日本史〈1〉古代黎明編―封印された「倭」の謎 (小学館文庫)/井沢 元彦
日本の国の根本となる「わ」から入るところが素晴しいと思います。
こうしてくれると韓国の儒教、中国の中華思想というものがその字面だけでなく、頭に入ってきます。

さて、2008年2月10日の中日新聞の社説

書き換わる聖徳太子像 週のはじめに考える

  実在から非実在へ、聖徳太子像が大きく書き換えられようとしています。
  戦後歴史学がたどりついた成果とも、  真実追究の学問がもつ非情さ
  ともいえるでしょうか。 

ですから、驚かされました。
なにしろ、

常識になった非実在

日本書紀に政治意図

ですから。

千年を超えた執念

 日本書紀が展開した思想と論理は千三百年の現実を生き現代に引き継がれました。憲法と皇室典範は「皇位は世襲」で「皇統に属する男系の男子がこれを継承する」と定めています。

 しかし、万世一系は子孫を皇位にと願う持統天皇のあくなき執念と藤原不比等の構想によって成り、

その父系原理も日本古来のものとはいえないようです。

建国記念の日に永遠であるかのような日本の原理の由来と未来を探ってみるのも。


この社説は 父系原理も日本古来のものとはいえない ということを言いたいがために
書かれたものかとも思ってしまいます。


天皇ものは売れる  とかで、いろいろな本が出版 されてきていますが、よくこなことを書いて
右翼が黙っているものだと、感じていたのですが、やはり、脅されている著者もおられるようで
その中の一冊を購入してみました。 これについてはまた後日。


[ 関連 ]

日本史、全県立高校で必修科目に…神奈川県教委

神奈川県教育委員会は14日、学習指導要領で選択科目となっている日本史を、全県立高校152校で必修にすると発表した。

 世界史の必修はそのままで、独自に「郷土史」「日本・世界近現代史」の2科目を新設し、指導要領からは逸脱しない形で実施する計画で、高校の新しい指導要領の施行に合わせ、早ければ2012年度から導入する。

 日本史の必修化を求める動きは各地で広がるが、独自に導入を決めたのは全国で初めて。