術後一番の目標は
10キロ超の子どもを
抱っこ紐に入れて
気ままにあちこち
出歩くことだった。

術後思い立って書き始めた
10年日記を読み返すと
この週は
膝の不具合に
まつわる記載はなく
数ヶ月前には
夢に出てくるほど
叶えたくてたまらなかった
最大の目標を
達成できていること気づく。

そして
いつもなら
都合により
キャンセルせざるを
得なくなったときは

是が非でも
リスケしていたはずの
外来リハビリも

目星をつけた日の
予約が取れない
と分かると

一回飛ばしでもいっか

だなんて
あっさり
諦めてしまっていて

日を追うごとに
薄れゆく
リハビリの存在を
たまに横目で気にしながらも
平然と暮らすようになっていた。

担当理学療法士が
かけてくれた
いつかの甘いささやき
真実味を帯びてきたかもと

ただただ前向きな
術後20週目。