術後3か月の診察。
力を入れて
固くなった膝を触りながら

「そろそろジョギングを
始めても良さそうですね。
もう少し筋力がついて
欲しいところですけど。」

と担当医。

理学療法士が
リハビリの内容
だけでなく
わたしと交わしたやり取り
なんかも
カルテに入力しているようで
画面をスクロールしながら

「へぇ、そんなこと
思ったんですねぇ。」

などと
愉しげに独り言つ
ドクターの様子からも
経過の順調ぶりが
伝わってくる。

最近は自主トレを
さぼりがちだったのに
意外な好評価
をもらってしまい
悪い癖で
高をくくってしまった。

それが仇となったか
翌日の外来リハビリでは
過去最高にしんどい
メニューを課せられた。

今回も
40㎝の台から
立ち上がれず。

あぁ
ジョギングに
届きそうで届かない。

どうにか
勢いをつけて
立ち上がってやろうと
躍起になる姿を
見かねてか
再断裂のリスクあり
との判断を下され
自主トレのメニューから
外されてしまった。

どうやら
立ち上がる動作には
股関節の動きが
大きく関与するらしい。

6週間も
松葉杖生活
だったせいで
その動作の連動を
身体がまだ
思い出せていないようだ。

思い出すため
という理由で課された
代替メニューが
ハード過ぎて
翌々日まで
筋肉痛に泣いた。

日々の積み重ねを
侮るべからず
を痛感。

回復への道のりは
甘くない。