こんばんは、もこです〇^^〇
できないことをできるように
するのってどんなことでも
大変ですよね!
鉄棒での逆上がりとか、
初めての受験に合格するとか、
仕事を覚えるとか。
新しいことを習得することって
いくつになっても終わりが
ありません。
だけど、
一度やり方を習得してしまえば
呼吸をするようにできるようになる。
そうやって、
できない壁を努力で乗り越えて、
『できること』に変える経験を
多くしてきた頑張り屋の人
だからこそ陥りやすい罠がある。
今日はそんなお話を
しようと思います。
『できる人』だからこそ
陥ってしまいがちな罠。
それは
【相手の課題まで背負ってしまう】
ということ。
この罠にはまっていることに
気づかずに苦しんでいた
会社の後輩Iさん。
彼女は、
39歳フルタイム営業職の
保育園の子供2人を持つママ。
Iさんが担当している店舗の中に、
70歳を超える女性が経営している
お店がありました。
会社では時代に合わせて
新しいお客様を集客する方法として、
SNSを活用しようと進めています。
彼女が担当するその店舗も
SNSのアカウントを取って
発信しようと経営者さんが
試みたのですが・・・
どうしてもできない!!
そもそものやり方がわからない!
今までSNS発信を見たことも、
やったこともない人が、
いきなりできるわけもなく。
しかも、
年齢だけで一概には言えないですが
70代からのSNSデビューは
ハードルが高い!
そこで、
店舗にいる30代の若い販売員
さんに発信をお願いすることに
したんです。
若い販売員さんもSNS発信は
やったことがないながらも、
一生懸命投稿してくれて。
しかし、
やってもやっても反応はなし。
労力をかけてるだけの結果が
見えてこない。
だけど、
何をどう修正すればいいかも
全くわからない。
そこでIさんに投稿する前の
投稿内容のチェック依頼が
店舗から寄せられたんです。
Iさんは日頃からSNSをよく活用
していて比較的得意なこともあり、
「アドバイスするくらいなら」
と投稿内容の事前チェックを
受けることにしました。
チェックする中で修正箇所を
「こうした方がいいですよ」
とどんなにわかりやすく伝えても
修正されて出てくるものはイマイチ。
「このままじゃ反応なんてこない!」
「このままだと投稿している
販売員さんも
お店のモチベーションも
下がってしまう」
「なんとかここで集客の実績を
出さないと!」
営業担当としての焦りもあり、
Iさんは期間限定で店舗に変わって
発信を自分がすることを提案しました。
Iさんが投稿するようになって1か月。
徐々に反応が出てきて、
SNSを見て来店される方が
ついに出てきたんです。
Iさんも店舗メンバーも大喜び!
「そろそろ店舗にやってもらおう」
と判断して、
SNS投稿を店舗の人に
引き継ぐことにしました。
そして、
そこからしばらくして
Iさんは私のところに相談に
来たんです。
聞くと、
販売員さんに投稿担当を
戻したらまた反応がなくなって
しまった。
どんなに修正ポイントを伝えても
うまく伝わらない。
投稿のポイントが掴めない。
そうこうしている内に
お店の数字もモチベーションも
落ちてきて・・・
Iさんは見てられなくなって
お店に変わってSNSの投稿を
またやってあげていたんです。
しかし、
Iさんの仕事はそれだけじゃ
ありません。
最初は
「これくらいなら大丈夫かな」
と思っていたその投稿作業が、
その他の業務が増えることで
だんだんと重荷になってきたんです。
どうにもこうにもしんどくなって
私のところに相談にきました。
Iさんの本音としては、
本当は店舗でSNS投稿をして
集客できるようになってほしい。
だけど、
どんなに伝えても感覚として
うまく受け取れない。
理解するのを待っていたら
お客様が減る一方でお店の経営も
危なくなってそれどころでは
なくなる。
だから、
自分がやってあげるしかないけど
しんどくてもう限界!
「一体どうすればいいでしょうか?」
というものでした。
私はこの話を聞いたとき、
「Iさんは相手の課題まで背負って
しまっている」
そう感じました。
確かに相手のためにやってあげる
ことって素晴らしいことだとは
思うんです。
でも、
それでは根本解決にはならない。
この店舗の場合、
SNS投稿がうまくいかないことで
お客様がこないという責任を負うのは
店舗の経営者さん。
営業担当であるIさんは
サポートする立場でしかないんです。
「相手ができないから自分が
やってあげないと!」
「私がやらないとダメになる」
これって、
自分が『できる』からこその
考え方なんですよね。
でも私たち営業の役割って、
できないことでもできるように
なってもらうように辛抱強く教える。
もしくは、
どうしても無理なのであれば
他の手段を提案するか、
できないのであればどうするかを
店舗で考えるように持って
いくのが役割。
相手の取るべき責任を代わりに背負って
しんどくなって身動きとれなくなるのは
違うよとIさんに伝えました。
「やらない」
「手を差し伸べない」
判断をすることは残酷だし、
勇気がいることだとは思います。
でも、
それができるようにならなければ
一生周りの誰かに振り回される
ことになるんです。
自分を守れるのは自分しかいません。
相手のためにも
自分自身を守るためにも
「ここまで」というライン引きをする
ことは必要だと私は思います。
自分が抱えすぎてしんどい!
「なんで自分ばっかりやることが
多い?」
そんな風に思って
やることがパンクしそうになった
時には少し考えてみてほしいです。
「その問題は最終的に責任を
取るのは誰か?」
ということを。
それが『自分』ではないのであれば
背負っている責任を下ろす勇気を
もって実行してみてほいし。
背負わない勇気を持つことも
自分らしく生きていくには
必要なことだと思うから。
参考にしていただけると
嬉しです^^