ネガティブな感情を感じることって、
なんだか抵抗感がありますよね。
怒りとか、悲しみとか、葛藤とか、ガッカリとか。
感じていて気持ちよくない感情。
特に怒りなんて悪者にされやすくて、
なんか「怒りは抑えるべきもの」っていう
社会の暗黙の了解があるようにも思います。
怒らない人＝いい人、っていう定義とか、
穏やかな人は徳が高い、みたいな認識とか。
だから、私たちはなるべく怒らないようにするし、
怒っている自分を認めないようにもする。
モヤッとすることがあっても、
「まぁ、○○さんも悪気はないからね…」と
自分を納得させた経験、誰しもありますよね？笑
だけど、そこで蓋をした感情は
実は完全に消すことができた訳じゃなく、
認めてもらえないままに内側に留まるから、
何かの拍子にブワッと湧き出してしまう。
最近もこんな話を聞きました。
その人はある出来事にモヤモヤを抱えていました。
人間関係でちょっと傷つくことがあったんです。
だけど、相手にも彼女を傷つける意図があったわけじゃない。
だから怒ったり悲しんだりしても仕方ないよね。
相手を責めるのは違うよね。
そう彼女は自分自身を納得させようとしたんです。
でも、モヤモヤは続きます。
ついにそのモヤモヤに向き合ってみたとき、
そこで出てきたのは、今回の相手じゃなくて
蓋をしていた家族へ怒りと諦めでした。
私の想いを分かってもらえなくて、
家族にぶつかってはみたけれど
まったく伝わらなくて悲しくて腹が立つ。
何度ぶつかっても暖簾に腕押しで、もう疲れてしまった。
本音を伝えても、怒ってみても意味がないなら、
私は感情も本音も押し殺して
全部なかったことにしてしまった方がラクだ。
だからもう、負の感情は消してしまおう。
そんな風に、彼女はずっとネガティブな感情に
蓋をして我慢してきたんです。
今回もそのやり方でスルーしようとした。
そっちの方が楽だと思っていたから。
でも、違ったんですね。
モヤモヤはどうしたって消えなくて、
痛みをずっと感じていたのでした。
彼女のエピソードのように、
自分自身の感情や本音を無視して
蓋をしてなかったことにしようとしても、
その感情や本音は「私に気づいて！」って
表に出る機会を見計らっているんだなぁ…
と、感じることがあります。
自分の本音や負の感情を
相手に伝えるかどうかはまた別として、
そして、どちらの言い分が正しいだとか
本音や感情の善悪だとかは全然関係なくて、
内なるもう一人の自分は、何よりもまず
自分自身に気づいてほしいんですよね。
だから、何度も何度も内側で声を上げる。
だけど、それでも無視されてしまうから、
その声はどんどん大きくなっていく。
ということは、身のまわりで起きる出来事も
より感情を揺さぶるようなものになっていく。
そして、いつか感情が爆発したり、
我慢がたたって謎の体調不良に陥ったりする。
そうなる前に、自分の内なる声をちゃんと聴いて、
まずは無条件に受け入れてあげることが
すごく大切だと思います。
何よりもまず、自分自身とのパートナーシップですね。
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