夏は山野草の花があまり見られなくなりますが、南会津のシラネアオイ園では、林の中にひそやかに咲くレンゲショウマの群落を見ることができます。

 

 山野草が「自力で生きられる山づくり」をコンセプトに、オーナーさんがこつこつと山に手を入れ、時間をかけて整備してきた山野草の楽園です。

 

 遊歩道や階段、ところどころにあるベンチなどの設備はすべて園内の間伐材を使った手作りの山野草園です。

 

 先日の天狗山のレンゲショウマよりも花の色が濃いようでした。オーナーさんによると、会津と中通りでは、色の濃さが違うかもしれないということでした。

 

 レンゲショウマは日本特有の一属一種の花です。
一属一種とは似た植物や親せきなどもないオンリーワンの植物というとても貴重な植物で、現在レッドリストの絶滅危惧種などに指定されています。

 

 タマアジサイ、普通のアジサイの花の時期が終わったころから咲き始めます。玉のようなつぼみの形からこの名前があるようです。

 

 シラヒゲソウ、ウメバチソウの仲間です。白色の花弁の縁が糸状に切れ込んであたかも白いひげのように見えることからの名前です。

 

 レンゲショウマの花言葉は「伝統美」

 

 薄紫色の花を、うつむき加減に咲かせるレンゲショウマ、その可憐な姿から「森の妖精」と称されます。

 

 

 神秘的な雰囲気を纏った花です。夏の暑い時期に咲く山野草ですが、その姿は暑い中でも、会いにいきたくなるほど可愛い!

 

 

 

 

 

 

 園内の奥には杉林が広がり、様々な山野草が息づいています。
高く聳える杉の間を散策し、木漏れ日の遊歩道を進んでいくと、静けさと涼しさを感じられます。