この地域では、もっとも早く満開を迎える桜として知られています。樹齢は約300年、高さは18mあり、幹は太いところで2.8mにおよびます。
農作業の目安となっているこの桜は地元の住民にとても親しまれ、守られています。
白河地方の米どころとして知られるこの地域は阿武隈川が上流から運んできた栄養分豊富な土壌が堆積した穀倉地帯です。
この曹洞宗・松雲寺は、少林寺6世の華芳正可禅師が延徳年中(1489~92)に開山したと伝えられています。
今は、無住の寺ですが、地域の皆さんが協力して維持管理に努めているようです。
地域の繁栄や安寧を見守るように穏やかな春の空に満開の枝が大きく広がっています。
2024/4/11