会津若松十日市は、蒲生氏郷が藩主として会津入りしてから、城下町の整備や産業経済の振興など、今の会津の基礎をつくったころにさかのぼります。

会津地域最大の初市として、400年以上も前から続く、伝統的な行事です。約 400 店舗もの出店があり、店頭には起き上がり小法師、風車、市飴などの縁起物や日用雑貨、漆器、飲食物といった様々な商品が並んでおり、毎年 15 万人以上が訪れる新年の風物詩となっています。

 

 かつては、新年の縁起物や、生活雑貨、食器や包丁、まな板、漆器や陶器など、生活に根差したものを売る店が多く出ていたのですが、最近では生活様式の変化もあり、各地のお祭りや縁日で見られる食べ物屋が多くなってしまいました。

 

 派手なチョコバナナです。

 

神棚に飾る風車、こういうのを見るとホッとします。

 

十日市の定番、起き上がり小法師、最近は色が多彩になってきました。

 

通りの傍にある神明神社にお詣り、市のメインストリートは神明通り、かつては市内で一番の繁華街、まさに目抜き通りでした。アーケード街にたくさんの商店や飲食店、スーパーやデパートもありました。

車社会の到来とともに、客足は郊外の大型店に移ってしまい、神明通りのアーケード街にもシャッターが目立つようになってしまいました。

しかし、イベントの中心となるとやはりこの地が適しているようです。戦後は闇市で賑わったということで商業地としての原点ですね。

 

起き上がり小法師の色にも意味があるそうです。

今年の干支、辰にちなみ龍をあしらった特別バージョン

 

お好み焼きをはじめとして、こういう機会には屋台の食べ物がやたらと美味しそうに見えます。

 

若松商業校の生徒が営業している「模擬株式会社」若小デパートも最近お馴染みの光景です。

 

会津山塩を使ったシュークリーム、冷凍なので、家まで持ち帰ったころに食べごろに自然解凍です。

三島町の会津地鶏をつかった焼き鳥、

会津名物、まんじゅうのてんぷらもありましたよ。

つい、手が出ます。

今年は暖冬です。いつもなら、雪がちらつく寒い中を足元を気にしながら巡るのが十日市の風景ですが、今年は全く雪もなく穏やかな陽気の中での初市でした。

新年早々、災害や事故がメディアを賑わし、暗い憂鬱な年明けでしたが、ここから復興に向けて明るい話題が続く年になってほしいと思います。