額取山は、安積山とも言われ、『安積山影さえ見ゆる山の井の浅き心を思はなくに』と、万葉集にも詠まれた山で、山の名は、八幡太郎義家が元服の儀で額髪を剃ったことに由来するといわれている。

 郡山から湖南へと抜ける道路の最高点、御霊櫃峠から大将旗山(1,056m)を経由する尾根歩きルートが一般的で約1時間30分かかる。

 

峠の駐車場から、西側には、猪苗代湖が見える。反対側には郡山方面が見える。

  

すぐそばに見える第1のピーク、広い登山道が見える。

第1のピークまで登ると、視点が上がり、猪苗代湖の景観が少し広がる。

そして、行く手には、最初のポイント、大将旗山が姿をあらわした。

伝説の山らしく小さな祠が置かれている。ここは2番目のピーク。

西側はるか、山の上に並んでいるのは背炙り山の風力発電の風車

 

結構上ってきた感じだが、表示を見ると、まだ500mしか進んでいない。アップダウンが連続しているのでかなり進んでいるように思ったが、体感ほどではない。

磐梯山の全体が見えてきた。

磐梯山は見慣れているし、いろんな場所から見ているが、ここからの景色は人生初!

最初のポイント、大将旗山に到着。猪苗代湖と郡山市街地の間に位置し、郡山市街地を一望できる存在感のある山である。
大将旗山という名前は、その昔、八幡太郎義家が大旗をこの山に掲げたことに由来するという言い伝えが残っている。

ふりかえると、遠く那須連峰の稜線が見えてきた。

ここは、2等三角点の山。

大将旗山を越えると、目指す額取山が姿をあらわした。途中には、またいくつかのピークがあり、アップダウンが予想された。

 

額取山の山頂手前、磐梯山と猪苗代湖の姿が一望できる。

 

磐梯熱海方面には磐越自動車道が見える。

 

額取山の由来を示した石碑が建つ山頂

山頂から望む郡山方面

北の方には、吾妻連峰

さらに、安達太良山の姿も望むことができる。

南側には那須連峰

さらに遠く南南西の方角に見えるのは燧ケ岳

 

 

郡山の駅前付近のビル街も遠くに見ることができる。

 

秋の花、マツムシソウを発見!

ガイドブックでは、往復4時間半程度で登れるようになっているが、体力の低下してきた高齢者モードでは、6時間かかってしまった。それでもこの日は、風もなくまた最後まで天気が崩れないという絶好の山日和だった。

 大将旗山と額取山を巡るルートは、尾根歩きではあるが、大将旗山までの間に3つ、さらに額取山までの間にも3つのピークがあり、それぞれかなりのアップダウンがあり、のんびりとした尾根歩きというわけにはいかない。

 額取山の山頂からは360度の大パノラマが広がり、北の安達太良山、吾妻連峰、さらに西側に磐梯山とその奥の飯豊山、奥会津の山々とその中で一段と存在感を示す燧ケ岳、南側には二岐山から続く那須の峰々が望める。東側には須賀川から郡山の市街地や郊外の田園の広がりが手に取るように見え、穏やかな山容の阿武隈山地の連なりが空の下に見えている。福島県の中心部に位置する山ならではの大展望である。