白河ハリストス正教会は、ギリシャ正教の教会で、明治11年(1878)に発足し、同15年(1882)に最初の会堂を建立したと伝わっています。この建物は、現在敷地の一角に残っていて、現在の聖堂は、大正3年(1914)に着工され、翌4年(1915)に竣工したものです。

 

 城下町、白河の中心街から、少し外れて市役所のすぐそばに、白板壁の外装が異国情緒を感じさせる建物があります。

屋根は銅板葺きで、全体的にはビザンチン様式の雰囲気を漂わせている建物で、屋根の尖塔が特徴的です。

この季節には、敷地を取り巻くフェンスにバラが花をつけ、シンプルな教会の建物に彩を与えてくれます。

 


教会内部には全部で48点のイコンがあり、その中には、ロシアからもたらされた作品や、日本最初のイコン画家として知られる山下りんの作品が7点(うち5点は県指定重要文化財)があります。イコンとは、ギリシャ正教会で用いられている聖像画です。

山下りんのイコンは、函館のハリストス正教会でも見ることができます。