桧枝岐村の国道352号沿い(沼田街道)いにたたずむ六地蔵、いつも気になっていたのですが、この日は車を降りて写真に収めてきました。凶作の年に間引きされた赤ん坊の霊と母親の嘆きを供養したお地蔵様です。

山深い里のため、昔から冷害になやまされ、とくに凶作の年には餓死者もでるほどでした。ゆえに、働けぬ赤ん坊が「まびき」されるという悲惨な行為もありました。この稚児像は、口べらしのために「まびき」された霊を弔い母の嘆きを慰めるために建立されたものです。

お地蔵様が身につけている服は、地域の方々があつらえたもの。季節に合わせて替えられています。村の人々から大切にされていることがわります。もう少し経ったら、夏用に衣替えですね。