小松寅吉をメインとした狛犬を訪ねながら、有名無名の味わい深い各地の狛犬を巡る道楽も、かなりの数をこなしたのですが、県南地方の名のある場所は、ほぼ巡り終えたので、今回は目先を変えて、県北地域を訪ねました。

 初めに足を向けたのは、伊達郡桑折町の諏訪神社です。

 

 伊達氏が西山城を築いたとき、信州の上諏訪・下諏訪の両神を勧請し城地守護神として祀って以来、累代の尊崇を厚くしてきた神社。慶長3年(1598年)に現在地に遷座されましたが、明治26年(1893年)に本殿・拝殿ともに焼失しました。現在の神殿・拝殿は、大正13年(1924年)に本格的に再建されたもので、武の神・実業の神として人々の厚い信仰を受けています。(桑折町観光情報HPより)

 

 コロナの感染予防対策で拝殿の鈴は鳴らさないように対応しています。

 

諏訪神社といえば、信濃の諏訪大社ですが、その神事で有名なのが御柱祭です。ここにも、その御柱が祀られていました。申の年と寅の年に建て替えの神事が行われるそうです。柱にするためのモミの木は、近郊の半田山から切り出してくるということでした。

柔和な整った顔立ちの姿の良い狛犬です。鬣や尾などの毛の流れがスムーズで滑らかです。

大正14年の作

過日の地震で灯篭が被害を受けていました。

 遷宮800年祭の記念碑に宮司さんの名前があり、「ん、?どこかで見た記憶が…もしかしたら大学の同級生?」自信はなかったので、境内で作業をしていた女の人に、それとなく宮司さんの年齢を尋ねたら・・・ビンゴ!

いろいろ情報を総合すると、どうやら間違いなかったのでした。「ぜひ、会っていってお茶でもどうぞ」と勧められたが、卒業以来交流もなかったし、時間の都合もあったし、何よりもシャイな性格なので、丁寧にお断りして、辞去しました。それにしても学生時代に彼が神社の跡取りだったなんてことは全く知らないことでした。