сотрудничество 協力、賛助 | Москва, Любовь Моя

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ロシア料理研究家、ロシア語通訳
中川亜紀のブログです。

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またしても間を開けてしまいました。毎日書く、というのは難しい。
特に今、家の中がまだまだ箱だらけで、「ブログ書いてる場合じゃない、片付けなきゃ!」みたいな言い訳があると、つい…

今日は書きます!
今日の言葉は、сотрудничество(サトるードニィチェストバ)、協力、共同、協賛、賛助、などの意味です。
これと似たような単語ならもう少しポピュラーなものがありますね、ロシア語学習者のみなさま!
まず、「助ける、手伝う」という動詞の名詞形「помощь(ポーモシ)」、
それから東北の震災の時、多く聞いたり見たりしました「поддержка」。
私も募金などしてくれたロシア人に「я благодарю за вашу тёплую поддержку(温かいご協力に感謝します)」と書いたりしました。
これはподдержатьという動詞から来る名詞ですが、под(下で)держать(持つ)、つまり「支える」という動詞なので、一緒に、というより、助けを必要とする者を支えるイメージの協力です。まさに震災を受けた日本を世界中の人が支えてくれた時のイメージです。
ちなみに、日本ではあまり報道されず知られていませんが、世界でいち早く電話をかけて支援を申し出たのはロシア政府でした。協力内容が一方的で「今そんなものを送られても…」という内容だったので日本にとっては有り難みがあまりなかったそうですが(このオバちゃん的な「いいから、いいから、何だって役に立つわよ!持って来なさいよ!」な押しの強さこそロシア的??)、でも、困ってる人がいたらためらうことなく、また相手を疑うこともなく手を差し出すロシア人の心、私は大好きです。
我々日本人はすぐに「助けたいけどありがた迷惑かも??」なんてためらってしまうところがあります。確かに「協力してくれるなら、こちらが必要としているものじゃないと意味ない!」というのも分かります。状況が切迫している時ほど特に。
でも、震災などではなく、個人レベルでそれほど逼迫した状況でなければ、ロシア人のこのありがた迷惑な(笑)手助けを、彼らの温かさを感じながらうれしく思える余裕を持ちたいと思っています。

今回の「сотрудничество」という言葉は、全員で協力してやり遂げる何か、たとえば
международное сотрудничество「国際協力」
экономическое сотрудничество「経済協力」
のような場合に使います。
そもそも以前から馴染みのあった言葉 сотрудник「職員」から派生しているので、職場の仲間が協力してやり遂げるイメージが分かりやすいですね。

実は今回この言葉を拾ったのは、7月まで末っ子が通っていた幼稚園の保護者会からのメールでした。
昨年度の保護者会費の決算報告が来たのです。こんなの初めて。きっちりしてる!と感心しました。
あの学年のママたちは、キャリアウーマンぽいママが多くて、かっちりやってたし、(外国人で訳分かんない)私とも交流しようという社交的雰囲気がありました。
このメールの最後の部分に書かれていたのがこのフレーズ。
Спасибо за Ваше участие и сотрудничество! (「みなさんのご参加とご協力に感謝します!」)

在園中は、幼稚園で大泣きしたり、園長室でタンカ切ったり、本当に大変な3年間でしたが、今彼らの名前を見ると懐かしく、戻りたい気分です。

*今日の一枚。雪で園庭が埋もれても元気で遊んでいました。
$Москва, Любовь Моя