そこで最近知り合った女の子のお宅にご招待いただき、お邪魔してきました。
彼女のママは日本語の流暢なロシア人です。
パパは日本人で現在日本でお仕事中、ママと娘さんは、ママの実家にお母さんと一緒に一時的に同居しているそうです。
クヴァルチーラ（部屋）は典型的なロシアのアパートの一室、古い建物の古いエレベーターを上がり、重い扉を開けると、明るくてクラシックな素敵な内装が広がります。
古い書棚、微妙な色合いの壁、100年もののピアノ（譜面を照らす燭台もついています）など、私にとっては「誰々（文学者）の家博物館」がそのまま居住空間になったような、素敵な空間です。
じっくりお部屋を見せていただいた後、お茶を出してくれました。
おばあちゃんの代からの銀のポット、食器（これはドイツのものだそう）、そして何より自家製のバレーニエ（ロシア風ジャム）！！
このおいしいこと！私が感激していると、彼女が「ロシアのバレーニエは本当に芸術ですよね」と。
果肉自体はしっかりとしまっていて歯ごたえさえあり、液体部分はとろーりと密のよう。まとわりつくような甘さはなく、自然で柔らかい甘みが口いっぱいに広がります。そこに熱い紅茶を流し込むと、もう最高！
12月のモスクワがより優しく感じられたひとときでした。
