ドイツ文学の名作
ケストナーの「飛ぶ教室」
 
子供の涙が大人の涙より
小さいということはない
  

 

 

悲しみが少年のえりくびをつかまえて

なんどもなんどもゆさぶった

 

 

道に外れたことが起こる場合には

それをやった者の責任ではない

とめなかったもの者にも責任がある

 

 

それで君の両親はなにか気付いたかね

そりゃまた、けっこうな両親だわい

 

君のお父さんに帰ったら伝えたまえ

これからは、もっと、君のことを

よく気を付けてやらなくてはならないと

 

 

「おかあさん。やさしい、やさしいおかあさん。」

 

 

ぼくたちを伸ばすためには

自分も伸ばさずにはいられないという

そういう先生がほしいんだよ