時間栄養学からみた食育

2017年「時計遺伝子の発見」により米ブランダイス大のジェフリー・ホール名誉教授他2名が、ノーベル医学生理学賞を受賞しました。

この時計遺伝子に関する研究は、既に日常生活に応用出来るまでに発展しており、健康な食べ方として「時間栄養学」が注目されています。

★時間栄養学とは

時間栄養学とは、時間に従って変化する心身の栄養を研究する学問です。

人を含む大部分の生物は
・日の出と共に起き、日中は活動し、日暮と共に寝る。
という日周リズムを持っています。

この日周リズムを作っているのが時計遺伝子で、夜明けや日没を予測して心身の活動が円滑にいくように事前に体調を整えます。したがって、このリズムに沿った生活をする事が健康の基本と言えます。

時計遺伝子によって、同じエネルギー量の食事であっても、食べる時間によって食事誘発性熱産生はことなります。

なんと、夜食後の安静時代謝量は、朝の4分の1。つまり、朝食は、食べても代謝が良く、脂肪として蓄積されにくい。

夜は極端に代謝が下がり、体内に脂肪として蓄えられ、それが肥満につながるということです。

つづく