エンジニアのくず

パライコを作ったマッセンバーグには足を向けて寝られない、エンジニアのくずです。



プラグインEQの代表的存在とも言っていい、まさに至高のエンジニアツール。

なんて持ち上げて、一番いいと思うのはやっぱり軽さ。

あと上下のパスフィルターの出来がやっぱりプラグインとしては抜群に切れる。

プロでも長く使えるし、使うたびに勉強というか発見があるEQ。

初心者の人が一番最初に買うべきプラグインとして、いっつもこれを進めてます。


標準でOxford,SSL 4000、SSL G、NEVEの4パターンの卓EQを装備してるのは

意外と知られていない気がする。ていうかどー考えてもNeveとは思えない(笑)

TDM版はオプションでGMLタイプも追加できるが、実機があるからあんまり使った事はないなぁ。

というわけで、もっぱらタイプIばっかり使ってますが、切っても突いても

ほとんど頭の中のイメージどおりというか、グラフィック見たまんまみたいな

素直な変化が出せるので、ついつい前段に入れてしまう。

僕はほぼ全トラックに必ず刺します。まず最初にこれとフェーダーで

全体のバランスをざっくり作っちゃうのは、結構北米のプロデューサーがよくやる手。

アルシュミットとかもそういうのがメチャメチャ早くて、上手かった。

コンプ掛けないで、Neveみたいなキャラクタの付くEQも掛けないで

まずバランス、なんだよね向こうは。Soloとかも全然使わないし。

そういうミックスの技法を盗んで真似したかったんだけど、このEQが使えるように

なるまでは、やりたくても出来なかったくらい。

だからホント、一生付き合っていくと思います。


強いてデメリットは、歪みやすいこととキャラ付けにならないってことかな。

ブーストしてもすぐ歪むんで、基本はカットorパスフィルターで。

で、その後コンプしたり、UADなんかのキャラの濃いEQをほんのりかける。(必要なら)

これが簡単なようで、奥が深いですよ。

アナログでもデジタルでも、基本的にはEQすればするほど位相歪みは起こっているので

出来るだけ最小限で済むに越した事はない、という事です。

これ、かなり良いヒントになってます(笑)

難しいことは言いませんので、まだ持ってない人は是非、買ってください。



◎私的プラグイン評価◎
実用度(これって使える?) :★★★★★

可能性(実は化けるかも)  :★★★☆☆

面白さ(ウケればアリです) :★★★☆☆

お得感(この値段なら買い) :★★★★★