何年もずっと我が家に来てくれていたヘルパーのおじさんがいます筋肉

 

 

元々は小料理屋を経営していたのですが、

お店をたたんでから今の事業所の社長にスカウトされ訪問ヘルパーと、

介護タクシーの運転手になったんです!

 

 

年齢はマドンナと同じといつも言っていたのですが、

(今確認したところ65歳でした。)

50代後半くらいから我が家で入浴介助や長時間の見守り、

本職が料理だったのでとても料理も上手に作ってくれたりしていました。

 

 

なんなら我が家の犬にご飯もあげてくれて、

16歳で亡くなってしまったワンコのおむつの交換もしてくれていたおじさんです。

 

 

そんなヘルパーさんが丁度コロナ2年目のある日、

自宅アパート2階の階段から落っこちたんです悲しい

 

 

硬膜下血腫でした。

 

 

緊急連絡先におじさんの電話番号を書くくらい親しくしていたので、

びっくりしてとてもショックでした。

 

 

おじさんの奥さんも脳梗塞で車椅子生活でしたが、

おじさんが全て奥さんの面倒を見ていて、

同居している次男と3人仲良く暮らしていたと思ったら、

今度は次男が両親共に面倒をみなくてはならなくなってしまったんです泣き笑い

 

 

最後にわたしがおじさんと会話をした時なんだかいつもと雰囲気が違っていて、

以前も一度あったけど鬱のような感じだったので、

ちょっと心配してたらこんなことに泣き笑い

 

 

はっきり目覚めるまでにもひと月近くでしょうか・・・

いや、2ヶ月弱くらいかかったと思います。

 

 

そして目が覚めたと思ったら、大人しくしていられなかったんです無気力

あまりに病院で暴れるため、

毎日息子さんは呼ばれていたそうです。

 

 

脳の状態は良くないのですが、体は徐々に回復してきたため、

暴れる力も強くなり、通常の病院からは出ていかなくてはならなくなりました。

 

 

本当に不思議なんですが、

あんなに温厚でくだらない駄洒落ばかり言っているおじさんが、

暴力を振るって病院から出て行かなきゃならない程なんてわたしには信じられなくて、

脳の損傷って怖いなと再確認しました。

 

 

普通の救急病院から、

精神科、心療内科、メンタルの不調、アルコール依存症、

心の病気がある方向けの病院に半年以上入院することに。

 

 

コロナ禍のため、家族以外の面会も出来ず、

状況がわからないままでしたが、退院したとの情報が!!

 

 

それからは息子さんが徹底的に1人では外出させてないようにして、

面倒を見ていました。

全てを1人で抱えて誰からのアドバイスも受け入れずに・・・

 

 

ちょっと電話をしてみようかな〜

と思ってある日電話をしてみたんですニコニコ

 

 

そしたら、

やっぱりなんか変・・・

そりゃそうか〜

でも思ったよりは会話になるし、覚えていることも多少ある。

 

 

けど、なんていうか夫にも最初感じたんですが、

違う人みたいなんです。

 

 

それからは2ヶ月に1回くらい電話してたんですが、

ここ8ヶ月くらい電話をしてなかったんですね。

会ってないから話すこともないし、覚えてないことも多いし。

 

 

そしたら先週おじさんから電話が来たんです。

いつもわたしからかけていたのでびっくりしました!

 

 

脳を損傷する前の普通のおじさんっぽい雰囲気にまずびっくりびっくりマーク

試しに、以前聞いてもうやむやにされたり、

記憶から抜けていたことを聞いてみても全部答えられるじゃないですか!!

 

えーーーー!すごい!!

 

おじさんは自分の奥さんのことを普段「お母ちゃん」と呼んでいて、

わたしにもそう話すので、

わたしも「お母ちゃん元気?」と聞いていたのですが、

こないだまでは「お母ちゃんって誰?うちの奥さんのこと?」

と言う感じでわかってくれなかったんです。

 

 

でも今回、「お母ちゃん元気だよ!お小遣いをねだってくる」

って普通の以前したことのある会話!!

 

ハムスターと亀は?と前に聞いたら、

「なんのこと?」と言われていたのに、「結構前に亡くなっちゃったよ!」と!

記憶が戻って正常に・・・

 

 

しかも自分自身で分析していて、

顔はわかるのに名前が出てこないそういう障害が残ってる。

とかもわかっているんです。

 

そしてまさかの、ヘルパーに復帰したと!!

すごすぎる・・・

 

 

車の運転はNGなので、我が家にはちょっと遠くてこれないけど、

近所の人たちは自転車で回ってるよ!とのこと。

 

うわーすごいと思って感動しました。

やっぱりリハビリも大切だし、時間もかかるもんなんだぁ。

 

 

 

種類は違えど大カテゴリは夫も同じ「脳」。

 

夫はおじさんのように最初話すことはできなかったし、

おじさんより時間はかかったけれど、

コミュニケーションは桁違いに良くなっているし、

車椅子だけど出来ることも沢山増えた。

 

 

おじさんは年齢も60代だったし、

もう少し悪くなるんじゃないかな・・・と当初わたしは思っていて、

その話を夫にしたんですが、

「いや、多分○○さんは華麗に復帰すると思うよ!」

と自信満々に言ってたんです。

 

入院中の夫に「○○さんから電話が来て、普通に戻ってた!」とメールをしたら、

「だから前から言ってるじゃん、奇跡の回復するって!」

って返信が来ました。

 

 

人間の体って本当に不思議だなぁにっこりにっこり