月曜日の午後、

 

ぽっかり時間ができたので、

 

彼くんを誘って

 

サウナに行くことにした。

 

 

今度は私の家の近くのサウナ。

 

彼くんは10分遅れて来て、

 

早速、中に入っていった。

 

 

サウナの個室では二人っきり。

 

彼くんが言い出した。

 

 

 

おれ、また出張だよ。

 

しかも実家の近く。

 

だからさ、ついでに

 

彼女に会って、

 

けじめをつけて来ようと思うんだ。

 

このままフェイドアウトするのも

 

俺の性格上違うし、、、

 

 

 

(私の心の声。。。

 

け、けじめって何?)

 

 

 

いろいろ考えたんだけど、

 

転職はまず無理で

 

彼女の近くには住めそうもないし、

 

彼女の価値観とか分かってきたら

 

ちょっとどうかな?って

 

思えてきて、

 

それでも、

 

彼女とはめちゃくちゃ

 

盛り上がっちゃったから、

 

もう一回実際に会って、

 

感覚を確かめに行かなくちゃ、

 

彼女にも変に期待させたら悪いし、

 

その間の2週間、

 

くゆりには連絡できないと思うけど、

 

おれも自分の未来について

 

考えたいからさ。

 

 

 

分かってるよ。

 

確かめたいんだよね。

 

 

放心状態の私が唯一言えたのは

 

それだけだった。

 

 

ついにその時が来たか。。。

 

彼女に会って欲しくない。。。

 

そういえば良かったのかな。。。

 

けど、彼くんの気持ちは

 

痛いほど分かるし、

 

そうしなかったら

 

踏ん切りがつかないだろうし。

 

 

サウナでは

 

私の様子を気遣ってくれて、

 

お水を取ってくれたり、

 

鍵を拾ってくれたり、

 

今までで一番優しかったかも。

 

 

なのに、その後、

 

ラーメン食べに行って、

 

ビール飲んでたら、

 

まだ(彼女とは)分かんないからね。

 

とか、

 

意地悪な事言うんだよ。

 

ひどすぎる。。。

 

なので、

 

私もちょっと酔っぱらって、

 

だって、14歳の時の初恋の彼女と、

 

一瞬の飲み会の席で

 

会っただけでしょ?

 

35年間の空白で

 

お互い変わってるだろうし、

 

思い出だけで盛り上がってて、

 

どう考えたって、

 

無理っしょ、これ。

 

 

って、

 

心から言ってやったわ。

 

 

 

けど、私の大好きな人。。。