小津安二郎のライバル?と言えば、清水宏監督。5~6本観ただけだが「有りがたうさん」(1936年)が一番好きだ。上原謙が伊豆の乗合バスの運転手で " ありがとー " とのんきに言うところが良い。乗客ものんびりしているね。社会問題もさりげなく出てくる。
小津安二郎のライバルは清水宏監督かな。子供を主人公にした映画が有名だ。「風の中の子供」の子供の辛さがしみるね。もちろん大人が主人公の名作も多い。「有りがたうさん」「簪(かんざし)」「按摩と女」など、のんびりした雰囲気がある。ジャック・タチに似ているな(^^)
小津安二郎。1928年。左から、小津、伏見晃(脚本家)、清水宏監督、野田高梧(脚本家)。
小津安二郎企画協力映画「血槍富士」(1955年、内田吐夢監督)を観た。内田の戦後初監督作に、戦前から親交があった監督たちが協力している。本編には、伊藤大輔、小津、清水宏(イロハ順)がクレジット。いつもの東映時代劇とは一味も二味も違う、ヒューマニズムにあふれた心洗われる作品だ。
小津安二郎のライバル、清水宏監督の「東京の英雄」(1935年)を観た。松竹蒲田なので「母を恋はずや」と共通するキャスト。なんと「彼岸花」と同じロケ地が登場。それにしてもシリアスだな。子供の使い方は清水監督らしいが。
関連。「東京の英雄」(清水宏監督)の桑野通子と三井秀男(三井弘次)。 
関連。オハラと言えば「小原庄助さん」(清水宏監督、1949年、新東宝)。
小津安二郎関連ではない、キング・ヴィダー監督「麦秋(むぎのあき)」(1934年)を観た。独特のヒューマニズムとスペクタクルシーンにビックリ。清水宏監督「みかへりの塔」(1941年)を思い出した。
小津安二郎と清水宏は子役使いの双璧だな。
小津安二郎監督と清水宏監督。 
“孤高の天才”清水宏特集で「按摩と女」「有りがたうさん」など30本上映(映画ナタリー) - Yahoo!ニュース 
RT関連。やっぱり清水宏監督ですな。子供を撮る天才。小津安二郎監督のライバルであり正反対の?性格。実はわたくし それほど多くは観ておりません・・・
関連。清水宏監督の『サヨンの鐘』(1943年=昭和18年)を観た。戦時中の台湾を舞台にして戦意高揚の意図があるため今観ると複雑な心境になる。子どもが大勢出てくるので清水監督らしいとは言えると思う。李香蘭(山口淑子)主演作品。
小津安二郎監督の盟友にしてライバルの清水宏監督。監督作は166本? 現存している未見のものを観始めている。
関連。未見だった清水宏監督作品『信子』(1940年)を観た。高峰三枝子が女学校の初々しい教師役。子どもに対する眼差しが良いのです。牧歌的でのんびりしたロケーションもいつも通り。
関連。『信子』(清水宏監督)。 
小津安二郎監督の盟友にしてライバル、清水宏監督の関連書籍。
関連で清水宏監督の『蜂の巣の子供たち』を観た。昭和23年(1948年)のネオリアリズム映画。戦災孤児の人生は想像もつかない。見応え充分だが、なぜか終盤は「アカデミー賞授賞式」のように大巻き。
関連で清水宏監督『港の日本娘』(1933年)を観た。横浜が舞台の恋愛ドラマ。小津安二郎監督『美人哀愁』(フィルム現存せず)のヒロイン井上雪子が出演。確かに美人だ。
関連。『港の日本娘』(清水宏監督、1933年)の井上雪子。右の人です、念のため。
RT関連。今日深夜24時からNHKBSプレミアムで放送される『NHK世界のドキュメンタリー ヴィスコンティVSフェリーニ』が楽しみ。対照的な二人は犬猿の仲だったとのこと。ちなみに対照的な二人で親友だったのは小津安二郎と清水宏
小津安二郎(映画監督)、伏見晃(脚本家)、清水宏(映画監督)、野田高梧(脚本家)。1928年7月、伊豆湯ケ島にて。
関連で清水宏監督作品『花形選手』を観た。学生が軍事教練(昭和12年で日中戦争中)で行軍をするが、まるでピクニックのようにのんびりして詩情豊か。主演の佐野周二と笠智衆は陸上競技の選手。ひょっとして清水監督の最高傑作? 「勝ったほうがいい♪」
関連。『花形選手』(清水宏監督、1937年)。 
関連で清水宏監督『大学の若旦那』(1933年)を観た。『若大将シリーズ』(加山雄三主演)の元になった作品と言われる。確かに設定が似ているな。サウンド版だが一部音声が入っている。どの部分かは観てのお楽しみ。室内シーンが多いためいつもの清水作品とはちと違う。でも屋外シーンは本領発揮。
関連。『大学の若旦那』(清水宏監督)には三井秀男(三井弘次)が出演。映画開始時に音が出たから声を聴くことができると思ったらサウンド版(サイレント)。『東京の英雄』(同監督)の時も同じだった。画像は後者です、念のため。 
関連で清水宏監督作品『家庭日記』(1938年)を観た。吉屋信子の原作を大胆に脚色(池田忠雄=池忠)しているようだ。二組の夫婦が・・・。子供の扱いに清水監督は興味を持ったのかな? それにしても佐分利信がひょうひょうとして(セリフ回しも)シリアスすぎないようにしている印象。
関連。『家庭日記』(清水宏監督)。
関連で清水宏監督作品を観てツイートしているが好きなのを順不同で言えば『按摩と女』『有りがたうさん』『簪(かんざし)』『風の中の子供』『信子』『みかへりの塔』『花形選手』『東京の英雄』『蜂の巣の子供たち』・・・フイルムが現存して未見のものあり。
関連で久しぶりに清水宏監督『按摩と女』を観た。都会の喧騒を離れたワケあり女と子連れの男と温泉場の盲目のアンマさん。詩情豊かでユーモアあふれるエピソードの積み重ね。『ぼくの伯父さん休暇』(ジャック・タチ監督)に似た空気感。ハイキングもあり。そして何も起きなかった?これぞ清水宏作品。
関連で清水宏監督『按摩と女』を観た。都会の喧騒を離れたワケあり女と子連れの男と温泉場の盲目のアンマさん。詩情豊かでユーモアあふれるエピソードの積み重ね。『ぼくの伯父さんの休暇』(ジャック・タチ監督)に似た空気感。ハイキングもあり。そして何も起きなかった? これぞ清水宏作品。
関連で清水宏監督『簪(かんざし)』を観た。『按摩と女』の姉妹編のような感じ。夏休みを温泉場に滞在して過ごす人たちは・・・。これも『ぼくの伯父さんの休暇』(ジャック・タチ監督)に似た空気感。抱腹絶倒のコメディだが、ワケあり女がバランスをとっている。昭和16年8月公開。大戦直前だが。
関連。『簪(かんざし)』(清水宏監督)があまりにも面白かったので今日は時々思い出し笑い(他人がいない場所で)。情緒的イリュージョン、おじいさんガンバレ、アッ!失礼しました(^^)
関連。『簪(かんざし)』(清水宏監督)を満員の映画館で観たい。どれくらいの笑いが起こるのだろうか? 考えてみたらドッカンドッカン笑う映画を劇場で観たことがほとんどない・・・
関連で清水宏監督『有りがたうさん(ありがとうさん)』を観た。伊豆の天城街道を乗合バスが走るロードムービー。ハイキング的でピクニック的でもあるのだが清水監督のもうひとつの関心事(社会問題)も絡めている。アフレコのためか、おっかさんやワケあり女のセリフが独特だ。ありがと〜(^^)
関連。『有りがたうさん』(清水宏監督、1936年)。
清水宏監督『按摩と女』『簪』『有りがたうさん』に登場します。清水監督も同じ?(^^)
関連で清水宏監督『風の中の子供』(1937年)を観た。子供を撮らせたら右に出る者がいないといわれる清水監督だけあって子供ごころ(心配事と無邪気さ)が痛いほどわかる。『冬冬の夏休み』(侯孝賢監督)と共通する空気感。川に入って木に登る。
関連。『風の中の子供』(清水宏監督)。
関連で清水宏監督『子供の四季(春夏の巻)(秋冬の巻)』を観た。大人の事情が子供に影響を与えている。善太・三平兄弟と又従兄弟?金太郎との関係にしんみり。何故か両篇とも最終巻がない。それにしても坂本武は乗馬が上手。前作(姉妹作)『風の中の子供』でも乗ってたけどこの映画は本格的だ。
関連。清水宏監督のトーキー映画。多少セリフを噛んだり詰まったりしてもそのまま使用している。それが不自然に感じないから不思議だ。例えばウディ・アレン監督の某作品はアクシデントをそのまま使っているのが変に感じる。セリフと動作では違うのかも。
関連で清水宏監督『みかへりの塔』を観た。虞犯(ぐはん)少年・触法少年・非行少年収容施設の話。清水監督の少年少女に寄り添う視点があたたかい。職員の葛藤も丁寧に描かれている。多人数のロケーションも見事。説教されても素直に聞ける映画だ。
関連。清水宏監督の主な作品を久しぶりに観たわけだが、のんびりしたユーモアと子供に寄り添った視点がますます好きになった。小津や溝口が天才と言ったのがよくわかる。
関連で清水宏監督『しいのみ学園』を観た(初見)。以前の清水作品で使われた珠玉のエピソードが再現。どこか物悲しい学園の歌が心にしみる。香川京子がいつものように清楚だ。
関連。『しいのみ学園』(清水宏監督、1955年)。 
清水宏が撮影した山中貞雄と小津安二郎のスナップ。 
小津安二郎と清水宏。 
関連で清水宏監督『女医の記録』を観た。田中絹代主演、佐分利信共演。子供たちが川で泳ぐのは清水作品ではおなじみのシーン。山間の村のロケやヒューマニズムが清水監督ごのみのテーマなんだろうな。
関連。清水宏監督と田中絹代は1927年〜1929年に「試験結婚」(清水=20代半ば、田中=10代後半)。『映画女優』(新藤兼人原作・脚本、市川崑監督)で描かれた修羅場?の後「離婚」。それが10年を経過して再び監督と女優の立場になって心境はどうだったのだろうか。
小津安二郎と清水宏。