踊る大捜査線の手引き -4ページ目

たまには・・・BOSS2

刑事ドラマ「BOSS」(フジテレビ系)のファンイベント「BOSS 前回シリーズ全部見せます!上映会」が9日、映画館「新宿バルト9」(東京都新宿区)で行われ、主演の天海祐希さんが舞台あいさつに登場。深夜の上映会にも関わらず駆けつけた熱心なファンを前に、「今はいろいろ大変な時期だと思いますけど、少しでもみんなの心が明るくなって、一番のつらい時期をみんなで乗り越えていけたらいいなと思ってます。その元気の一つになれるように、心をこめて作っているので、楽しみにしててください」と呼びかけた。



 トークショーではファンからの質問も受け付け、「どうしたらそんなに(身長が)大きくなれるんですか」といった素朴な質問にも、「カルシウムを取って、しっかり運動して、『伸びろ!伸びろ!』と信じること。私は25歳まで伸びましたので大丈夫」とアドバイス。



「最近うれしかったことは?」と聞かれると、「『BOSS』をもう一回できることですね」と即答し、「楽しいですよ。撮影現場。みんなばかばっかりで。みんな、お互いにお芝居をちゃんと受け止めて、ディスカッションできて、『こうした方がいい』『ああした方がいい』ということを、臆せずに話せる現場はとても素晴らしいと思う」と笑顔で語っていた。



 「BOSS」は、天海さん演じる刑事・大澤絵里子が、警視庁捜査1課に新設された「特別犯罪対策室」のボスとなって、玉山鉄二さんや戸田恵梨香さんらが演じるくせのある刑事たちを束ね、凶悪犯罪に立ち向かうというストーリー。



09年4月クールに放送され、平均視聴率は17.0%、最終回では20.7%を記録した人気作。セカンドシーズンには、天海さん、玉山さん、戸田さんをはじめ、竹野内豊さん、溝端淳平さん、吉瀬美智子さん、温水洋一さん、ケンドーコバヤシさんらが前作に引き続いて出演するほか、成海璃子さん、釈由美子さん、大森南朋さん、長谷川京子さん、西田敏行さんら豪華キャストも登場している。

ファンイベントは8、9の両日夜に、09年に放送された前シリーズ全11話をノーカットで上映した。8日にも舞台あいさつが行われ、玉山さんと温水さんが登場し、 7日に31歳の誕生日を迎えた玉山さんを会場全員で祝福した。

織田裕二人物評

13日スタートした外交官 黒田康作に主演する織田裕二が相変わらずの俺様ぶりをみせているようだ。
現場サイドからは大ブーイングが上がっている。


撮影スケジュールの変更は当たり前で、劇場版のキャスティングにも口出ししまくりなのだとか。

どうして織田裕二と柳葉敏郎って仲が悪いっていうのも半ば公然の秘密になりましたよね。ひらめき電球


昨年、野田舞衣子さんと電撃結婚し少しは落ち着くかと思われた織田だが、らしさは健在だった。
現場スタッフのはなしでは。


「とにかく織田さんは、踊る大捜査線シリーズに続く代表作にしようと気合いが入っていた。台本も織田さんの意向で何度も書き直され、出演者が別々に撮影ができるように、ロケは異例の2班体制で行われた。それでも撮影は遅れ昨年末にクランクアップする予定が今月下旬にずれ込んだ」 

共演には柴咲コウや草刈民代や夏帆らがいる。スケジュールが狂えば仕事への影響は計り知れない。


「ある役者は今月中旬に舞台の仕事が入っているんですが、ドラマの撮影が押したため、満足に稽古時間もとれず愚痴をこぼしていました」


織田のワガママはこれだけではおわらない。来年夏をめどに映画化されるが、こちらのキャスティングも織田のドラマと同じだと新鮮味がないとの意向が反映されることになるという。
前出の関係者によれば「これを伝え聞いたドラマの出演者の中には、結局あんたひとりの作品かよ!と不満を口にした者もいた」当然、こんな織田に現場スタッフからもKYすぎると言われているようです。困ったもんだ。

踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!を振り返って

「踊る3」が公開されてから半年がたつがネットでは、「今までの「踊る」らしさがない」、「期待以下だ」とか書き込みの評判はあまり良くない。しかし、結果オーライ、この勝負はフジの敏腕プロデューサー亀山千広の勝ちだ。良しにつけ悪しきにつけ、これだけ話題になり、劇場へ多くの人が足を運んでいるのだからビジネス的には大成功。


前作が興収日本映画歴代NO.1になり、しかも本シリーズのスパイス役いかりや長介が亡くなったことで、制作陣は3作目について大いに迷ったという。


結果として、7年ぶりに登場した「踊る3」は和久指導員(いかりや長介)へのオマージュと世代交代を打ち出す新機軸のストーリーを私たちに提示した。ダイハードに見られるように儲けたシリーズものがさらに大金をつぎ込みアクションをどんどんスケールアップさせていき原点を見失う例があるが、「踊る」は見事にそれを裏切ってくれた。


どんな大事件が起きるのか?期待して観に行った人たちは肩透かしの思いだろう。何しろ今回のメイン舞台は湾岸署の引っ越し。引っ越しでごたごたする所轄で、色々な事件が起きる。殺人事件ではあるが、事件がなぜ起きたのかを解くようなことはない。でもそれは当然だ。勤め人としての刑事たちが、起きた事件の被疑者を追うのが「踊る」の本道なのだから。


その意味で、私はTVオリジナルの原点に戻ったのだと思う。しかし、ストーリー的には、時代の変遷といかりや長介の不在が、否応なく「踊る」の方向性を変えさせた。


まず、1.オリジナルメンバー陣がみんな歳を取り過ぎたこと。次に昭和という時代を体現した存在が和久(いかりや)で彼と平成を表わすサラリーマン刑事青島(織田)とのやり取りがオリジナル「踊る」のコンセプトだったが、昭和の存在が亡くなったこと。



以上のことから、和久の甥っ子として伊藤淳史、室井の代わりに管理補佐官鳥飼の小栗旬(内田由紀は水野美紀の代わりか?)を配し、新平成時代の刑事たちの物語として新たなスタートを切った。新署長の登場がそれを如実に表わしており、次回作もすぐに制作出来そうな展開になってきた。


小栗旬が時たま見せる目の表情も、素直に彼が湾岸署の味方なのか、敵なのか、次に続く伏線になっているように感じるのだが。