元々はうちに定期的に来られている患者さんでしたが
仕事の都合で遠方に転勤となり何年も
うちに来られてなかったです。
でも転勤先では定期的に歯医者さんには通われてたとのこと。
虫歯らしいものもなかったらしいです。
そして再度の転勤でうちに通えるようになったとのことで
来院されました。
何にも症状はないとのことですが
お口の中をみてみると
下顎小臼歯部(5番)の遠心部に嫌な予感の根面カリエスを発見。
かなり神経近くまで虫歯は進行していました。
定期的に歯医者さんに通っていても根面カリエスはとくに発見しにくいです。
そして発覚されても処置は困難。
(私の亡くなった母は病院好きで定期的というか学校通うかのように
病院通いして検査ばかりしてましたけど発見されたときは末期癌でした。そんなもんです。)
インレー修復で大量に歯を削ったら神経もいかれてしまいますので
痛みがないにも関わらず
前もって神経の処置をしてセラミックや銀歯など
をかぶせるという処置になるでしょう。
でも明らかに歯の寿命はみじかくなるでしょうね。
神経を取らずに守る方法はただ一つ。
歯をたくさん削らずに神経にダメージを与えないようにして
虫歯を確実に取り去り処置を終えること。
ダイレクトボンディングしかありませんね。
ということでアプローチしていきます。
根面カリエスなので歯肉縁下まで虫歯行っちゃってます。
神経も透けて見えてます。(このぐらいの拡大では見えませんが)
ポイントはいかに神経にダメージを与えないようにするか。
虫歯除去してMTAして
ダイレクトボンディング(自費)して完了です。
神経取らずに現在に至ってます。
歯医者が神経の処置をせずに神経を守れたら歯の寿命は
伸びるでしょうね。
うちの医院の治療実績です。
自慢じゃないですが(いや、自慢か)
今年1月から7月まで抜髄などの根管治療実績0本でしたよ。
やればできます。(経営的には大変になりますが)