本日10月1日は国際音楽の日です。

当時、国際音楽評議会会長であった名ヴァイオリニストのユーディ・メニューイン氏によって1975年に提唱1977年に制定されました。

 

当時、プラハの春、北アイルランド紛争、中ソ国境紛争、ヨルダン内戦など

国際情勢は不安定。

次々と絶えることのない紛争に心を痛めていたメニューインは

世界のすべての人々が自分の敵や反対者をも助け合い、 憎しみを兄弟の愛に変えるよう努める日にしよう。 そして、あらゆる国や地域の人々がさまざまな音楽表現を通して、 暮らしの中の音楽のすばらしさを認識する機会を与えられるようにしよう

 

という理念のもとこの日を定めたそうです。

 

音楽はある意味世界共通言語。

話す言葉が違っても、音楽の素晴らしさは言葉を超えて共有することができます。

同じ音楽を聴いて同じように気持ちが動く。

国や立場を超えて、私たちはきっともっと分かり合えるはず。

そんな気持ちだったのではないでしょうか。

 

平和への願いを込めて国際音楽の日が定められて50年ほど。

今もテレビでは悲しい争いのニュースが流れます。

 

メニューインが音楽にのせて届けようとした想い。

50年後の今でも、どうか届きますようにと願わずにはいられません。

 

幼い頃から神童として活躍したメニューイン氏。

録音もたくさんありますが、バッハの二つのヴァイオリンのための協奏曲(B W V1043)を、ロシアの巨匠ダヴィッド・オイストラフと共演している貴重な映像をご紹介したいと思います。

メニューイン42歳、オイストラフ50歳の時の映像です。

奏法も音楽性も全く違う、二つの個性がガツンと組んだ生き生きとした演奏。

何度見てもワクワクします。残念ながら音質がいいとは言えませんが、それでもしっかり熱量が伝わる演奏です。

ダヴィッット・オイストラフ氏は、私の恩師グレゴリー・フェイギン先生の師匠です。

フェイギン先生はレッスンの時に、オイストラフ先生のレッスンでの様子をいろいろ話してくださいました。

オイストラフ氏の演奏を見ていると、フェイギン先生レッスンのこともたくさん思い出されますロシア式の腕の重みをうまく使ったボウイング(弓の使い方)もみっちり教えていただきました。

メニューインとオイストラフ、ボウイングの違いも必見です。

 

見たことのない方はぜひ!

 

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