さあ、これからバイオリンの練習をするぞ!!と勢いのある練習開始前と違って
なんとなくおざなりになりがちなお片付け。
やったー練習おしまいだ!ゲームするぞの小学生の生徒さん
これ以上現実逃避してはいけない、と試験勉強に戻る高校生の生徒さん
あらもうこんな時間!ご飯の支度しなくっちゃ!なお母さん生徒さん
理由は色々ですが、弓だけ緩めて
もしかするとそれも忘れてしまって
ケースにボーン、フタをパタリの方、多いのではないでしょうか。
これは内緒ですが、私も時々やってしまいます。
ダメです。
1回ぐらいサボってもどうということはないのですが
今日も練習に付き合ってくれた大切な楽器。
きちんとお手入れして大切にしたいです。
そこで、簡単3ステップこれだけはやっておきたい楽器の片付けかた!
をご紹介します。
1.弓を緩める
弓を張りっぱなしにすると、弓の毛が長時間引っ張られ続けて劣化が早くなります。
弓本体の木の部分は、弓を緩めた状態で見てみるとグッと反っています。
この「反り」があるために弦に均等に圧力をかけることができます。
張りっぱなしにしているとこの反りが戻ってしまい良い音が出せなくなってしまうのです。
弓を張ったままにしておくとずっと弓は緊張したまま。
いわば臨戦体制のままです。
人間だけでなく、弓だってちゃんとリラックスするのが大切です!!
2.汚れを拭き取る
柔らかい布を使って全体を拭いていきます。
専用のクロスがおすすめです。
ティッシュペーパーは意外と硬いので使わないでください!!
手が触れるネックの部分や、あごや首が触れるあご当て付近は
汗や脂が付いているのでキュキュッと拭き取ってください。
ボディーの木の部分は意外と広範囲に松脂が飛んでいるので、
全体を軽く拭き、特に弦の下を中心に松脂を拭き取ってください。
弦の上、弓で擦っていた部分も軽く拭きます。
拭いておいくと弦が長持ちします!
ただ力を入れすぎるとキーキーと音がしますので
キーキー言わせない程度に優しく拭いてください。
よく弦の下に真っ白な雪が積もったようになっている楽器を見かけます。
お手入れもですが、この場合はそもそも松脂をつけ過ぎているかも。
弓の木の部分も白く松脂が付いているようでしたらクロスでさっと拭いてください。
この部分もあまり白くなっている場合は松脂のつけ過ぎが疑われますのでご注意ください。
3.バイオリン、今日もありがとうとケースを閉める
楽器にかけるお布団が付いているケースの方はお布団をかけて
おしゃれなインナーバッグをお持ちの方はバッグに入れて
そっとケースを閉めてください。
以上、簡単3ステップ、1分でできる簡単楽器のお手入れ方法のご紹介でした。
このように毎回お手入れしていても、楽器屋さんでクリーニングしてもらうと
びっくりするほど音が良くなります。
拭き取りでは落としきれない汚れが少しずつ溜まってしまうのですね。
もし毎日のお手入れをしなかったら。
怖いです。
楽器店で本格的にケアしてもらうのも大切ですが
少しでも長く楽器のパフォーマンスを保てるように
日々のお手入れを怠りなく続けていただきたいと思います。
ケースを閉じる瞬間に、お手入れしたかな?と考えてもらえると嬉しいです♪