前回はバクテリア材を使用したにも関わらず、2桁未満の採卵で終わってしまったボルネオマンディブの再セットとなる。


周りのブリーダーは他のフタマタより産卵に癖があり、特にカビが生えたら一発アウトとの情報を頂いている。


前回の反省点から、上記の情報は自身も合っていると思うけれど加えて材の選り好みが激しいと思う。特にマンディブは硬さに神経質な様に見える。


残念ながら柔らかいバクテリア材が見つからなかったので、今回は有名店で購入した良質で柔らかい貴重な材を使うことにする。





柔らかい材は当然と思うが、質の高い材ほど水分の吸収が速いと感じる。10分程度で水嵩が減ったので2時間程陰干しをした。


自分はあまり材の仕上げに時間は掛けない。基本的に卵で割り出すので加水も最低限で、2時間程度の陰干しをすることで表面は乾き気味でも少し削るとしっとりしている状態になる為、カビの繁殖を最低限に抑える事が出来ると思いこの方法で取り組んでいる。



更にご覧の通り材に発酵マットをまぶす事で更にカビの繁殖を抑えていく。




そして一週間後。






流石にこれには期待感を覚えると同時に手応えを感じる。もし、この材で上手くいったのならボルネオマンディブが産卵しない理由や原因が明らかになるはずなのでコツは掴めたと思う。


フォルスター系のフタマタはガチガチに硬いオオクワガタに使う様な材やBやC品の芯もあって、販売するのも難しい様な材にもよく産卵したという人も周りに居る。


自身も学生の時にパリーフタマタ(パラドックス)を産卵させた際、1週間後に誤ってカビが生えてしまった事があったが10個以上の採卵をした事があった。


この様にやや神経質な傾向のフタマタも容易に産卵する種類も多い。しかし、フタマタで産卵に癖のある種類はマンディブとボーリンかもしれないと思う。



ボーリンも産卵しても孵化数が少なかったり、全く産卵しないという情報も耳にする。加えてWD入荷もせず初令も落ちやすいと言うブリーダーも居る為、まさに難関種に相応しい種だと解釈した。


ボーリンとマンディブ。この2種類の影響でフタマタは産卵に癖があるとのイメージが付いたのではないだろうか。


そして、2週間後に割り出しを行った。



突然、産卵数が伸びた様子であった。実はセットしてからある事をしてから、この様に一気に産卵を始めたと思われる。


この一件は後日、改めてブログに纏めておきたいと思うので興味のある方はぜひご覧頂けると嬉しく思う。





そして、先に割り出して孵化から1ヶ月以上経過した幼虫もまだこのサイズである。フタマタの中では早いのかもしれないが、やはり3令までの成長スピードが遅い。











この赤マンディブもしっかり次世代に繋ぎ、大型個体を目指していきたい。