産卵セットを纏めて組んだもののどれも産卵していない様な風景だった為、もう一度フィードバックをしながら組み直す事にした。


まず、2♀を使っているタランドゥスはボトル産卵では全く産卵しておらず、レイシ棒を使ったセットもかなり劣化していた物を使用してしまった為産卵は難しいと考えていた。


加えて外見も齧った跡はあるものの半壊状態で、埋め戻しは無い様に見えた。


(♂90mm×♀53mm)

やはり中心部まで掘っても卵は見つからず、放虫の怖さから貫通するまで掘ることにした。

この産卵していないであろう材を割っていくのがなかなかメンタルがしんどくなってしまう。


所詮は人間が予想して環境を整えているだけで、本当に適した環境なのかは虫に聞かないと分からないと、改めて染み染みと感じた。


そんな事を思いながら掘っていくと、



見事に卵を見つける事が出来た。この事実にはとても驚き、やらなければ分からないという事も教えてくれる経験となった。


これで孵化してくれれば漸く♂90mmの血統を後世に繋ぐ事が出来ることに安堵する。

とりあえずボトル産卵の♀は組み直す必要がある為、レイシ材の下準備をしていくことになった。



まだ菌がかなり強そうなので水抜きをした方が良さそうではあるものの90系の♀が怪しいので、菌が強い部分のみ除去していくことにした。

パン切り包丁でも簡単にスライス出来る柔らかさなのでタランドゥスにはぴったりな材と思われる。


この2♀にはもう少し頑張ってもらいたいところである。


そして別血統の幼虫が暴れていたのでこちらもぼちぼち交換となった。


♂だと思っていた♀幼虫

   

種親♂94mm✕♀56.5mm




♀だと思っていた♂幼虫

種親 同上



暴れていたにも関わらず、両個体共にそれなりの成長をしてくれている事にこれもまた少し驚いている。

♀はそろそろ蛹室作成の傾向がある様に感じる為、♂にはもうひと伸びほしいところではある。



この嬉しい誤算から再びブリードの再スタートを切ることになった。