2006年8月〜2007年11月
35歳、会社を辞めて無職になりました。
生活の場は高校を卒業してから13年ほど過ごした大阪に移すと決めていました。
働き口のない田舎の実家に帰るという選択肢はありませんでした。
住むところは契約済みでしたが、4月に退職届を出してから実際辞めるのに4ヶ月ほどかかったので家賃4ヶ月分無駄に払うことになってしまいました。
お人好しなので、迷惑かけずきれいに去りたかったからです。
大阪で無職生活を始めた頃は貯金も少しあったので開放感を味わったりもしましたが、再就職活動を始めると世間の厳しさを痛感することになりました。
履歴書を送っても選考結果通知書といっしょに返ってくるたけの日々に心が折れそうになりました。
当時の生活パターン
起床時間:特に定めず目覚めた時間。
午前中:ネットで仕事探ししたり、テレビを見たりしてゆっくり過ごす。
昼食後:途中公園や河川敷で読書をしつつ、2駅ほど離れたハロワークに徒歩で通う。
帰宅後:特に目的地もなく自転車で出掛けて2時間くらい走り続ける。(運動不足解消?)
あとは 休日のサラリーマン同様ゴロゴロ。
就寝時間:眠くなった時。
少し楽観的な性格ということもあり、心に大きな不安を抱えながらも比較的のんびりした生活を送っていました。
そんななか、いまだに心の傷になっている人生における大きな出来事が起こります。
闘病中であった父の病状悪化と死です。
無職の僕に突き刺さる家族の目、親戚の目、針の筵でした。
なによりも辛かったのは、父に最後まで心配をかけたことです。
亡くなる4日前、話すこともできなくなった父が、紙に書いて僕に向けた最後の言葉は「今、仕事は。」でした。
今現在も、胸を張って答えることができない問いかけであり、思い出すと胸が締め付けられます。
いろいろありましたが地道に就職活動を続け、長いようでもあり、短いようでもあった無職生活は1年3ヶ月でピリオドを打つことになりました。
最後につまらないことですが、3年ぶりに大阪に帰ってきて最初に驚いたのは"セブンイレブンがある。しかもたくさん。"ということでした。
そんなことで世の中の移り変わりを感じたりもしました。