FUJITA'S BAR
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2014-10-26

映画 「蜩ノ記」

テーマ:邦画
「時を待つ」ことができる男は、カッコいいと思いました。


黒澤明監督の愛弟子である小泉尭史監督の最新作。

普通、「○○の弟子」などという書き方をすると、相手に失礼かもしれませんが、
彼の場合は、師匠の存在を大切にする人なので、この表現が的確だと俺は思っています。

彼の作品を見る度に、いいものが受け継がれているんだなあと感じる次第です。


先日見た「柘榴坂の仇討」は重厚なドラマでしたが、こっちはトンデモ映画で笑えますね☆



内容は、「ある罪」で、10年後に切腹を命じられた武士の物語。

その間に、藩の歴史を書きまとめることが、彼に与えられた最後のお役目。

映画は、それから7年経った時から始まります。

残り3年という段階で、彼が逃亡するかもしれないと案じた家老は、

別の「ある罪」で罰せられた者に、彼を監視するように命じます。


お互いに、理不尽な状況に置かれ、お役目で出会った運命の2人。

社会から弾かれた者同士の間に、何かが静かにざわめいていくのであった…



タイトルになっている「蜩ノ記」は、主人公が綴った日記の名前。

「秋の気配が近づくと、一日が終わるのを哀しむように鳴く蜩」と、
「その日暮らし」の身であるという意味がこめられているそうです。



主演は、すっかり大物俳優になった役所広司。

NHKドラマ「宮本武蔵」の頃から、ずっと彼の演技を見てきましたが、
いい感じで風格が出てきましたね~

今回は、「山本五十六」の時と同じオーラを感じました。
つい先日、「渇き。」で演じたウルトラバイオレンス男とはえらい違いです(笑)

晩年になったら、晩年の武蔵をもう1回演じてもらいたいなあ。


彼の監視役を命じられた武士を演じるのは、岡田准一。

「永遠の0」の演技がとてもよかったので、安心して見ていられました。

彼の刀さばき、なかなか見事でしたね~
「雨あがる」の寺尾聡もそうだったけど、このスタイルは、
三船敏郎と言うよりは、「七人の侍」の宮口精二の雰囲気があります。

岡田君の佇まいが、ちょうどいい感じなんですね☆

主人公の息子に剣を教える場面が、すごく印象に残りました。
この雰囲気、「オーバー・ザ・トップ」を思い出しますね~(涙)



男というのは、女ほど上手にしゃべることができない存在だと思う。

俺も男としてはおしゃべりな方だけど、女にぶわーっと言われるとかないません。

きっと、うまく話せない分だけ、静かに考える時間が長いのかもしれませんね。


言葉は、気持ちを相手に伝えるための、重要な手段です。

特に日本語は、同じ意味の言葉の種類が豊富です。

1つ1つの言葉の意味は同じでも、他の言葉とどう組み合わせるかによって、
印象がまるで変わってくるから不思議です。


この映画に登場する男たちの、「言葉を選んだ会話」に注目して下さい。

感じ取り、考えてから言葉を発するまでの僅かな「間」が、とても大切なんですね。


テンポのいい会話は、聞いていて面白いかもしれない。

しかしながら、時には、スローペースで話すことも、会話の楽しみ方の1つ。


きっと、人の話をよく聞くことができる人なら、この映画のよさがわかるような気がします。

心に余裕がない人ほど、イライラして退屈な思いをするかもしれませんね。

『…結局何が言いたいのかさっぱりわからん。説明不足で感情移入できない。』

そう感じた人は、ご自分が大切にしている人の話をちゃんと聞いてあげているのか、
一度セルフチェックされてもよろしいかと思います。



俺は、この映画に興奮を覚えました。

「行動」を起こすための「溜め」の時間が、たまらなくスリリングなんですよね。

一見、問答ばかりしているような場面の中に、ある種の緊張感が宿っているのです。

そして、「行動」に移した時は、実に素早い。ホントに早い!


まるで、風林火山そのものですね。

スタジオジブリの「かぐや姫の物語」で、姫が疾走して失踪した場面くらいスゴイです。


すげえ、なんてやんちゃな映画なんだ!

アクションというのは、精神的興奮が土台にあってこそ、生きた場面になる。

溜めて溜めて溜め抜いて、時が満ちたら一気に放出。

その行動ぶりが、トンデモな要素爆発で、すっげえ笑えました。





映画を見ていて、俺は何だか、自分が恥ずかしくなってしまいました。

俺は、思考力も行動力も、アマチュアなんだなあって…

そう思えるということは、俺もまだ成長できる余地があったりして(笑)


この映画、男として教わることが多いです。




小泉監督という人は、実に興味深い存在ですね。

「阿弥陀堂だより」「雨あがる」「博士の愛した数式」を思い出すと、
人の心が持つ美しさを、情感あふれる演出で描いた印象が強いですが、
今回の映画は、なかなか手に汗握る場面が盛りだくさんで、圧倒されました。

この「やんちゃぶり」は、黒澤映画の持ち味でもあると思うんです。

俺が思うに、本作の雰囲気は、「赤ひげ」の要素が強いような気がします。

小泉監督は、師匠をとても大切にする男なんですね、きっと。




人の心というのは、絶えず移り変わっているもの。

人の気持ちというのは、絶えず変化しているもの。


相手が話したい時に、こちらが聞いてあげるのが理想。

こちらが話したい時に、相手が聞いてくれるのが理想。

でも、大抵は、タイミングが合わなくて、『…後でゆっくり聞くね。』となる。

で、いざ話を聞こうとすると、『…今話す気分じゃないから、もういい。』となっちゃう。

そういうことって、多いですよね。


話を聞いて欲しいと思っている人は、相手が聞く体制になるのを待てるだろうか。

相手の話を聞きたいと思っている人は、相手が話す気になるのを待てるだろうか。


俺も人のことを言える立場じゃないけど、「待つ」ことができない人は多い。

早くしたいから、早くすませたいから、何かをして補おうとする。

面倒くさいことは、さっさと終わらせてしまいたいのが人情だから。



話したいことがあったら、まず、相手の状態をよく観察することが大事。

会話というのは、単なる処理作業ではなく、心と心の対決でもあるのだ。

相手の言葉をよく噛み締め、相手に伝わるように言葉を選んで話す。

こういう当たり前のことが、実は一番難しいものなんですね。


いい会話ができた時は、その人と別れた後に、いいものが残る。

相手が話したことをよく考えて、次に会った時に生かす。

自分が言ったことをちゃんと覚えていてくれると、嬉しいものです。

自分の言葉を大切に捉えてくれる人には、また話したくなるものです。


そうやって、お互いの理解が深まっていく。


痛みを感じる時は、心が成長している時。

憤りを感じる時は、自分の心と向き合う時。


「七人の侍」で、一番腕の悪い侍が、こんなことを言います。

『…話すというのは、いいもんでな。心が楽になる。』



気持ちのいい会話、してみませんか。

小泉監督が、優しく手ほどきして下さいますよ。




俺は、「待てる男」になりたいと思いました。

「待てる男」こそが、「大人の男」であると思うから。








【作品データ】

監督;小泉尭史 原作:葉室麟 脚本:小泉尭史 古田求
撮影:上田正治 北澤弘之 音楽:加古隆
出演:役所広司 岡田准一 原田美枝子 堀北真希 吉田晴登
   寺島しのぶ 川上麻衣子 串田和美 渡辺哲 石丸謙二郎 

 (2014年東宝 上映時間:129分)


☆音楽の一部に、アルビノーニのアダージョが使用されているのがよかったですね。

☆珍しいことがありました。観客が俺ひとり(笑) 貸切状態で楽しめました。

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2014-10-19

映画コラム 「傑作と呼ばれるもの」

テーマ:映画コラム
ちょっと前に、「映画検定」という言葉が話題になりましたよね。

まあ、今でも続いているんでしょうが、俺も少し気になりました。

本を買って勉強して、試験を受けてみようかな…なんて思ったものです。


でも、何だか今更という感じもしたし、ここに出ている映画群に魅力を感じなくて、

本だけサラッと読んで終わりにしました。


俺は、映画好きな男だけど、映画全般に詳しい人間ではありません。

だから、専門家ではないので、聞かれることに全て的確には答えられないんです。


『…なんだ、そんなことも知らないのか。』と言われることもしばしば。

でも、俺はそういう自分でいいと思っています。


俺が今まで出会った人で、年間に700本も見ている人がいました。

俺が今まで1年間で見た本数が128本ですから、上には上がいるものですね。

(あ、ちなみにこれは、映画館で見た本数ですよ~)



一昨年見た本数は、79本。昨年見た本数は、70本でした。

今年は、今日現在で48本。今年は60本いくかどうかくらいのペースですね。

まあ、だんだん年食って体力がなくなっていくのと、

自分が見るべき映画を選ぶようになってきたんだと思います。



映画を見る基準って、人によって違っていいと思う。

俺は、自分が見たいと思う映画を優先して見るようにしています。

「これは一応見ておこうか」レベルでは、触手が動きません。

「これは見ないと一生後悔する」という基準で、足を運びます。



「傑作」と呼ばれる映画は、「多くの人を魅了した作品」であると思います。

ただ、みんなが「いい」と言うから、自動的に「傑作」となるほど単純じゃない。


「傑作」と言われている映画の中には、変てこなものもいっぱいありますから。




俺が映画に興味を持ったのは、5歳の時から。

20歳になって、自分でお金を稼げるようになってからは、何でも見まくりました。

とにかく、映画が見たくて、どんなものも吸収したくて、むさぼるように見ました。


その頃の俺の持論は、「どんな映画にも、いいものが宿っている」ということでした。


友達から『…この映画、面白いか?』と聞かれると、

俺はためらわずに『…うん、面白いよ。』と答えていました。

しかし、『…お前の言った映画見たけど、つまらんかった。』と言われてしまい、

『…そうか、それは残念だったな。』としか言えませんでした。


いつしか、『…お前は何でも「面白い」って言うよな。』と言われる始末。

これでは、せっかく映画をたくさん見ているのに、何の役にも立たない。


俺は、「何がどう面白いのか」と「何がどう悪いのか」を考えるようになりました。



人にうまく説明するためには、自分の「立ち位置」をはっきりさせなければなりません。

ただ偉そうに解説しても、『…ふん、専門家でもないくせに。』と思われるだけ。

映画ブログを始めたばかりの頃も、『…自称評論家が増えて困る。』とか、

『…プロの評論家でもないくせに。』とか嫌味を言われたものです。


そこで俺は、自分の立ち位置を「プロの観客」と決めてみました。

「プロの映画ライター」は、原稿料をもらって仕事をする人です。

俺は、ブログを書くことでお金をもらっていません。

広告を張って契約を結んで…とか、一切やっていません。

お金をもらうと、その相手の望むことを書かねばならなくなります。


もともとブログというのは、個人的な「日記」みたいなもので充分でした。

最初は読者も数人だったし、ちゃんと読んでくれるのも最初だけだから、

誰に何と言われようと、自分が好きなように書けばいい、と思いました。


若い頃の俺の記録として、晩年の自分に向けてメッセージを書くようなイメージです。

だから、リアルタイムで見た最新映画にこだわったのです。

この映画を見た時の自分の気持ちを、忘れないように記録しておこうと思ったのです。

後から映画を見直した時に、「俺ってこんなこと感じてたんだ」と確認するためなんです。


実際、過去の自分の記事を読むと、青くさくて笑えます。

でも、そこがいいんですよね。

ブログを長く続けている者にしかわからない心境だと思います。



最初は、文句や悪意のコメントが来る度に、目くじらを立てて反撃していましたが、

最近は、他の読者に迷惑になるようなコメントは、速攻で削除しています。

でも、承認制にはしないんですね。

良心的な人がせっかく書き込んでくれた時に、待たせるのが申し訳ないから。

勇気を出してコメントしてくれる人に対して、常にオープンでいたいから。


俺の文章にいちゃもんをつけてくる奴には、こう言って差し上げています。

『…金払わないでタダで読んでるくせに、偉そうに言うな!このボケ!』


俺が本でも出して、お金を払って買ってくれたお客様なら、文句を言う権利があります。

しかしながら、他人にいきなり喧嘩を売る行為は、チンピラと同じです。


物陰に隠れて暴言を吐く輩には、俺は耳を貸しません。

正々堂々と批判してくる人には、ちゃんと筋を通して回答するつもりです。

(実験のつもりで書いた「ワン・ミス・コール」だけは例外ですが)



そんなワケなので、俺の映画批評は、一般的には何の役にも立ちません。

俺の文章を鵜呑みにするような人は、きっとどこかで人生を踏み外すと思います。


『…桑畑がこう言っているから、こんな感じの映画なんだろう。』

そんな風に、立体的に捉えてもらうことができれば、あなたはプロの読者です。



俺は、映画に対しては、「プロの観客」でありたい。

「作り手のプロ」ではなく、「鑑賞する側のプロ」です。

だから、自分の感性を駆使して、自由な精神で、映画を楽しみたい。


映画会社の宣伝マンではなく、映画評論家でもない男。

そこら辺にいる、さえない中年男。


ただし、自分の好きなことは、一生懸命やる男。

本気で聞いてくれたら、本気で話す男。

情熱を持った人には、情熱で応える男。



弱虫でメンタル弱いけど、貧乏で頼りないけど、

自分の心を燃やす方法は、ちゃんと心得ています。



「傑作」は、自分が心底面白いと思ったら「傑作」なんです。

クラシック音楽をよく知らなくても、いい音楽には出会えます。

不朽のベストセラーを知らなくても、いい本には出会えます。



若者たちよ、昔の映画よりも、今の映画をしっかりと見て欲しい。

昔の音楽よりも、今の音楽をしっかりと聴いて欲しい。

昔の文学よりも、今のライトノベルを存分に楽しんで欲しい。


『…昔はよかった。今どきのもんはダメだ。』

こういうことを言うクソジジイたちには、耳を貸さなくてよろしい。



感性が「旬」な時だからこそ、「旬」な作品を、一番楽しく味わえるのだから。


古い作品は、気が向いた時に、少しずつ勉強していけばよろしい。

「見ておくべき映画」よりも、「本当に見たい映画」を優先して欲しいのです。


過去の映画コラムで、映画には賞味期限がある、と俺は言いました。

おいしいうちに、おいしく召し上がっていただきたいのです。


本当においしいものって、また食べたくなるでしょ。

また食べると、新しい発見があるでしょ。

年を食って味覚が変わると、食べられなくなるものもありますから。

何でも食べられるうちに、旬なおいしい映画をたくさん味わって下さい。



「傑作」は、自分の基準で決めてよろしい。

自分にとっての「傑作」は、時間とともに、どんどん変化していっていい。


あれは傑作だと思ったけど、よく考えたら駄作かもしれない。

あれはクソつまらんと思ったけど、よく考えたら以外と面白いかもしれない。


そういうことが起きるのは、心がちゃんと生きている証拠なんです。


今感じていることは、今だけの感情。

今日味わった感動は、今日だけのもの。


その日をしっかり生きた自分の、心の宝物なんです。



何度も何度も思い出して、何度も何度も見たくなって、

同じ涙を流したり、違う涙を流したり、

映画と一緒に笑い、映画と一緒に歌い踊り、映画を通して、自分の心を抱きしめる。


そう思える作品こそが、「傑作」であると俺は思います。




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2014-10-18

映画 「ジャージー・ボーイズ」

テーマ:洋画
才能は、人を喜ばせ、自分を奮い立たせるためにこそ宿るのだ。


1960年代に活躍したロックンロールグループ「ザ・フォーシーズンズ」の物語。

タイトルは、4人がジャージー州出身であることに由来するそうです。

人気ミュージカル作品が、クリント・イーストウッド監督で映画化されました。

新潟では、長岡の映画館でしか上映されていなかったので、

のあのあのマスターと一緒に、長岡まで行って参りました。


さすが、音楽を愛するイーストウッド監督だけあって、素晴らしい出来でした。

彼らの楽曲を知らない世代も充分に楽しめる内容なので、安心してご覧下さい。


こういうスタイルは、「ジュークボックス・ミュージカル」というんだそうです。

ウィキペディアによると、

「書き下ろしの新作でなく、既存の楽曲を使ったミュージカル」ということらしい。

映画でいうと、ビートルズの楽曲を使用した「サージェント・ペパーズ・ロンリー・

ハーツ・クラブ・バンド」をはじめ、「ムーラン・ルージュ」「ハッピー・フィート」

「マンマ・ミーア!」などがジュークボックス・ミュージカル映画になります。



本作は、4人の若者が、美声と曲作りとコーラスの才能で成功していく物語。

出演者が、過去を当時の自分がリアルタイムで語っていく、面白いスタイル。

「恋のヤセがまん」「シェリー」「瞳の面影」など、名曲が流れるとともに、

その曲が生まれたエピソードも交えながら、ドラマチックに展開していきます。


中でも、名曲中の名曲「君の瞳に恋してる」の誕生秘話には、心を打たれました。

俺、つい最近まで、ボーイズ・タウン・ギャングがカバーだって知らなかったから(汗)

のあのあのマスターに聞いてびっくりして、この映画が見たくなって、

彼も見たがっていたから、今回初めて一緒に映画館に行ったんですよね。


いやあ、いい映画でした~

内容も楽曲の使い方も、余韻も最高でした。

こんなに気持ちのいい映画を見ると、人生が楽しくなっちゃいますね☆


この映画は、ぜひ仲のいい友達や恋人と一緒に見て下さい。

この気持ちよさを共有することによって、きっと絆が深まることでしょう。

何か行き違いがあって不仲になっても、この映画できっと仲直りができると思います。



クリント・イーストウッドが初めて監督した映画は、「恐怖のメロディ」でした。

アルトサックスの名手チャーリー・パーカーや、ピアノ奏者セロニアス・モンクを

精力的に映画化し、「ミスティック・リバー」「ミリオン・ダラー・ベイビー」では、

自ら音楽を担当するなど、音楽に対してもこだわる男、イーストウッド。


彼はきっと、いい耳を持っているんでしょうね。



いい音を好む人は、いい感性を持っているもの。

気持ちのいい音を知っている人は、人の心をしっかりと感じられる人。

だから彼は、心が深いぶんだけ、いい映画を作ることができるんだと思う。


人の話を聞くことは、音楽を聴くようなもの。

人の人生を語ることは、歌を歌ったり、楽器を奏でたりするもの。

その人のカラーに合わせて、音色を使い分け、

自分が伝えたい形に変えて、自分のやり方で出力していくのだ。


魂のこもったものには、ある種の美しさが宿る。

伝える側と、受け取る側の心がシンクロした分だけ、振幅は大きくなるんです。



音楽は、素晴らしい。

音楽は、人間が持つ最高の芸術の1つです。


映画は、音楽の魅力を伝える、魅力的な媒体の1つです。

そして俺は、映画を愛する男です。

だから、映画でこの物語に出会えたことが、すごく嬉しい。



音楽は、人生の美しさを教えてくれる。

映画は、人生にとって一番大事なことを教えてくれる。


才能というのは、人を幸せにするためにある。

いいものを生み出す力は、その人の心の中にあるのだ。


いい音楽がある限り、いい映画がある限り、俺の人生はまだまだ終わらないですね。





…胸を張って、しっかり生きろ。


フランキー・ヴァリに、そう言われたような気がしました。






【作品データ】

監督:クリント・イーストウッド 脚本:ジョン・ローガン
撮影:トム・スターン 作詞:ボブ・クルー 作曲:ボブ・ゴーディオ
出演:ジョン・ロイド・ヤング エリック・バーガン ヴィンセント・ピアッツァ
   ニック・マッシ クリストファー・ウォーケン キャサリン・ナルドゥッチ
   レネー・マリーノ マイク・ドイル

 (2014年アメリカ 上映時間:134分)


☆フランキー・ヴァリを演じたジョン・ロイド・ヤングは、
 ミュージカル版でも彼を演じた俳優だそうです。

☆舞台では、フォー・シーズンズという名前のごとく、第1幕が春と夏、
 第2幕が秋と冬の4部構成となっているそうです。

☆製作総指揮のクレジットに、フランキー・ヴァリご本人の名前がありました。

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2014-10-18

懐かしい友人と再開。

テーマ:酒&タバコ
つい先日、行きつけのスナックBTのママからメールが来ました。

Oさんが、ひとりでお店にいらしたとのこと。


懐かしい名前でした。

Oさんは、前に勤務していた会社で、1年半だけ一緒に仕事をした男です。

立場上、俺が上司だったけど、年上の彼とは対等のつもりで接していました。

また、違う形で、改めて一緒に飲もう、と約束をしていながらも、

なかなか実現しなかったから、もう会うことはないのかも…とどこかで思っていました。


だって普通、辞めた会社の元上司になんか、二度と会いたくないものですよね。



Oさんは今、温泉旅館で副支配人の仕事をしています。

人あたりのいい彼に、ピッタリの仕事だと俺は思います。

すっかりたくましくなって、すごく嬉しく感じました。


ママの本業が芸者だから、お座敷に上がる関係で、彼とはよく顔を合わせます。

その時に、俺の話題がよく出ていたらしい(笑)

再会するなら、ぜひウチの店で…と話していたとか。


実に、6年ぶりの再会でした。


俺の病気のことは、ブログを読んで知ったそうです。

だから、細かい説明をしなくて楽ですね(笑)

病気で休んでいる時に、マックス87キロまで太ったんですが、

今では66キロまで落としたので、ほぼ前と同じ体型になっています。

Oさんから見たら、「何も変わっていない」そうです(笑)



一緒に酒を酌み交わすと、色んなことを思い出します。

俺は、発病してから、ずっと自分がダメな男だと感じてきました。

しかし、いいところもあったんですね。

彼が話してくれなかったら、ずっと封印していた記憶だったのかも。


自分の過去を肯定してくれる存在って、すごくありがたい。

俺は、何もかもダメな人間ではなかった。

最後にひどい状態になって辞めさせられたけど、

辞める前は、ちゃんといい仕事をしていた男だったんだから。



彼もまた、俺と一緒に仕事をした思い出が忘れられない、と言ってくれました。

会社を去っても、そこにいた人たちとのつながりが残る場合もあるんですよね。


まるで、昨日まで一緒に仕事をしていたかのように、楽しい時間を過ごしました。



彼は忙しい男だから、滅多に会えないかもしれません。

でも、また一緒に飲みたい男です。


古い友達というのは、味があっていい。

年を重ねると、深みが増してくるから面白い。


俺の心の中には、たくさんの仲間がいます。

その大切なひとりと、いい時間を過ごせたことが、とても嬉しい。

そういうことを感じられる自分を、とても誇らしく感じます。


たとえひどい職場だったとしても、忘れたい過去だったとしても、

そこで結んだ人とのつながりは、生涯の宝物。


色んなものを失ったけど、一番大切なものは、ちゃんと残っている。


そう思ったら、また、少しだけ前に進めたような気がしました。



Oさん、貴重な時間を割いてくれてありがとう。

スナックBTのママさん、間を取り持ってくれて感謝です。


また一緒に、楽しく飲みましょうね☆

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2014-10-18

第8回 のあのあシアター開催のお知らせ

テーマ:酒&タバコ
次回ののあのあシアターは、11月9日(日)に開催します。

時間はいつも通り、午後3時からスタートの予定。


テーマは、「素人探偵イエロー&ホワイト」でいきます。

上映作品は、以下の2本。



①「ほえる犬は噛まない」(2000年韓国 110分)


のあのあシアターにも、ついに韓国映画が登場。

韓流ブームなんていう面倒くさい言葉がまだなかった頃の、思い出深い映画です。

内容は、連続ペット失踪事件を、素人のおねえちゃんが探偵していく物語。


韓国版「リング」で貞子を、「空気人形」でダッチワイフを演じたペ・ドゥナが主演。

まだあどけない頃の彼女の素直な演技は、とても新鮮で初々しいです。

韓国映画は、変にオシャレな作品よりも、こういう泥くさいものの方が面白いんですな。


何もかもストレートなので、下品だけどシュールでカッコいい。

さあ、キミも黄色いパーカーを着て、彼女と一緒に冒険しよう!




②「べっぴんの町」(1989年東映 103分)


主演は、柴田恭平。彼が一番勢いがあった頃の映画ですね。

原作は、軒上泊の同名小説。震災前の神戸の街並を楽しめる意味でも貴重な1本です。


彼の役柄は、元少年院教官という経歴を持つ、いわゆる「何でも屋」。

彼の相棒は、俳優として駆け出しだった頃の本木雅弘。

このコンビが、なかなかいい感じなんですなあ。

「探偵はBARにいる」のコンビがお好きな方にもオススメの映画です。


彼が口説いている最中のヒロインは、田中美佐子。まだかわいらしいですね。

デビューしたての和久井映見、つみきみほ、仮面ライダーブラックの倉田てつをの他に、

若い頃の笑服亭鶴瓶が、洋服屋の店主で登場するなど、色々楽しめます。


見どころは、彼が発する「青くさい大人の粋な台詞」と、

メリケンサックを使ったボクシングアクション。

生き方は不器用だけど、男として粋なカッコよさがある。

俺はこの映画を22歳の時に映画館で見たんですが、

こういう大人になりたいなあ、と憧れたものです。


白いコートに身を包み、オールバックにサングラス。

ダサダサでいかにもな演出かもしれませんが、俺、こういうのが好きなんですね。


オープンカーで神戸を駆け抜ける男の、クールな時間を堪能して下さい。





前回の「女と子供と狂気の世界」では、内容がかなりハード過ぎて、

皆さんがヘトヘトになってしまったので、次回は明るく行きましょう♪








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2014-10-13

第7回のあのあシアター レポート

テーマ:酒&タバコ
1ヵ月のお休みをいただいて、今月からまたのあのあシアターが再開しました。

昨日のお客様は、3名。初めての方も来て下さり、ありがたいことです。


今回のテーマは「女と子供と狂気の世界」。

秋のサスペンスホラーの2本立てを見ていただきました。

いやあ~ 我ながらこれは、強烈な組み合わせだと思います。

見終わった後、皆さんが絶句状態だったのがすごく笑えました。


夏の怪談スペシャルが、思ったよりあんまり怖くなかったみたいなので、

リベンジと言いますか、いたずら心もあって、すごいのをやっちゃいました(笑)

こんなひどい映画を見せるなんて、もう二度と来るもんか!なんて言われるのを覚悟で、

俺もドキドキしながら、一緒に見ました。




上映作品①「屋敷女」(2007年フランス)


ベアトリス・ダルが悪役で登場する、サスペンス映画です。

主演は、アリソン・パラディ。歌手のヴァネッサ・パラディの娘さんだそうな。

内容は、出産を間近に控えた妊婦が、謎の女に襲われる物語。


この映画、冒頭からエンディングまで、ひたすら血の海です(笑)

妥協を許さないハードな演出と、よくわからん展開で、観客は迷子になります。

謎解きは一応あるものの、余計なものもいっぱい出てくるので、

怖がっていいのか笑っていいのか、気が狂ってしまうような映画です。

そして、音楽がまだ不気味というか、前衛的なんですね。

これ、R18なんですが、本国のフランスではR16なんだそうな(笑)


ダル姐さんの武器は、大きなハサミ。

このハサミは現地調達なんですが、実に切れ味がいい。

ハサミで襲われるアリソンが、非常に痛そうです。

彼女の父親はジョニー・デップ(シザーハンズのハサミ男)なので、

つくづく、ハサミに縁がある女ですな☆


アメリカや日本だと、どこかでヒューマニズム的な要素が含まれるものですが、

この映画には、そんな甘っちょろいものは一切出てきません。

ただ、バカ野郎はいっぱい出て来ますが(笑)


映画なら当然こうなるべきだ、と勝手に法則を決めつけている人にとっては、

地獄のどん底に引きずり込まれる映画です。


さあ、キミも一緒に、血みどろパラダイスで戦おう!





上映作品②「ザ・チャイルド」(1976年スペイン)


ある夫婦が旅行をし、スペインの小さな島に上陸します。

子供たちが楽しそうに遊んでいる波止場を見て、2人は和みます。

しかし、島の中に行けば行くほど、何かがおかしいことに気づきます。


この島には、大人がいない…


子供たちの無邪気な笑顔が、だんだん不気味に見えて来ます。

話しかけても、彼らはすぐに逃げて行きます。

2人は、不安になっていきます。


ダンナは、聡明な生物学者。人たりもよく、現地の言葉も話せる。

奥様は、妊娠7ケ月… おおっと、またしても妊婦受難の物語だぁ~


この映画を、世の中の人は、「ヒッチコックの鳥の子供版」だと言います。

しかしながら、鳥と子供では、まるで意味合いが違うでしょう。


鳥が襲って来たら、反撃して殺してもいいと思う。

しかし、襲って来るのが、いたいけな子供だったら?

あどけない笑顔で、武器を持って、襲い掛かってきたら?


あなたは、彼らと戦えますか。

あなたは、彼らを殺せますか。


「屋敷女」のダル姐さんも、ある意味最強キャラかもしれない。

しかし、「ザ・チャイルド」のガキ共も、違った意味で最強かもしれない。


弱点というものは、誰にもありますからね…


興味ある人は、ご覧になってみて下さい。

ただ、見た人の大半は、見たことを後悔するでしょう。

だから、できれば、見ない方がいいです。

「自分は正しい人間」だと思い込んでいる人ほど、見てはいけない。

「自分は優しい心を持っている」と思い込んでいる人も、見てはいけない。


そして、妊娠中の人は、絶対見てはいけません。

いいですか、ちゃんと警告しましたよ。


世の中、少子化だとか、子育て支援だとか言っていますが、

子供は天使じゃないし、悪魔でもない。

ただ、大人たちの行動を見て、大人たちの言葉を聞いて、

自分たちが楽しいように、面白いように、活用して遊んでいるだけなのです。


この映画を否定する人は、ただ嫌悪するだけでなく、よく考えて欲しい。



「屋敷女」と「ザ・チャイルド」は、全く違う物語です。

子を大切に思う女の思い。

天真爛漫な子供の暴走。


こうあるべきだ、こうでなくてはならない、という「常識」は、

この2本の映画で、いとも簡単に破壊されてしまいます。


さあ、思う存分、イライラして下さい。

何かを憎む心が、何を生み出していくか、よく考えて下さいね。



桑畑四十郎は、ただの映画好きの男じゃないかもしれませんよ。

俺を、優しい男だと思わない方がいいですよ。


疑って、身構えてこそ、クールに判断できることもあるんです。


俺が手がける以上、のあのあシアターは、俺のカラーを出していきます。

ついて来れなくなる人も、出てくるかもしれません。

基本は、みんなに映画の面白さを伝えたいというスタイルですが、

時には、精神的な冒険をするのも、いいもんなんですよ。


俺は、観客の皆さんを子供扱いしません。

だから、みんなが喜ぶようなお行儀のいい映画は、対象外になることもあります。

邦画であろうが、洋画であろうが、アニメであろうが、特撮であろうが、

TVドラマであろうが、エロ映画であろうが、見る価値があるものを紹介していきます。


それが、「映画熱」のポリシーだから。



今回参加して下さった皆様、大変おつかれさまでした。

しんどい時間だったでしょうが、最後までお付き合い下さいまして、お礼申し上げます。

これほどヒドい組み合わせは、もうないだろうと思いますので、

来れなかったお友達に、この2本は見ない方がいいよ、と宣伝して下さいね(笑)



取っ掛かりの悪いものほど、強烈な印象が残るもの。

すんなり入っていくものほど、あっさり抜けていくもの。


映画って、単純明快なものばかりじゃない。

男も女も、大人も子供も、みんな面倒くさい生き物。

幻想は立ち消え、理想は無残に崩れ去る。


どんな存在も、「毒」を内包しているものなんです。

濃いか薄いかは、人それぞれ。

表面に出てくるかも、人それぞれ。


この映画を見て、イライラする人は、その理由をよく考えてみて下さい。

もしかすると、自分のダークな部分とシンクロして、

それを認めたくないから、打ち消そうとする反応なのかもしれないですよ。



今回は、かなり本気モードでやりました。

きっと、消化不良になる映画なので、ゆっくりと余韻を楽しんで下さい。


来月は、楽しい映画をセレクトする予定です。

今回来場されたお客様は、生き証人として、トラウマを語りついで下さい。



…俺は、とっても楽しかったです(笑)












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2014-10-10

映画コラム 「ダークなドラえもんが見たい」

テーマ:映画コラム
映画「STAND BY ME ドラえもん」が大ヒットしているようで、何よりです。


俺もまんまとこの映画に泣かされた「負け組」のひとりですが、
実際にこの映画が好きかと聞かれれば、そんなことはないです。

むしろ、きれいな部分だけを無理矢理集めているような印象もあって、
「いいとこ取り」感が満載の、卑怯な映画だと思います。


「ドラえもん」というマンガは、モノクロアニメで初めて見て、
小学生の時に「コロコロコミック」が創刊され、てんとう虫コミックスを読みあさり、
その圧倒的な表現力と緻密な作家性に、桑畑少年の心はときめいたものです。

俺にとって「ドラえもん」は、「ダークファンタジーの世界」でした。


大人になって、結婚して子供が生まれて、家族で映画館に行くようになって、
「ドラえもん」って、つくづく健全なアニメだな~なんて思っていたんですが、
今回のツルンとした3D映画を見た後に、色んな思いが湧いてきました。


「ドラえもん」の本当の魅力って、こんなレベルじゃねえ~!



基本的にいかがわしくて、子供の残酷な発想とか、いじめや妬みをちゃんと描いて、
自業自得的なのび太の失敗と驕りがあって、どこかでざまあみろと感じたり、
弱虫な少年だからこその感覚に共鳴したり、ジャイアンとスネ夫のズルさを憎んだり…

そういうさなかに、たまに「すごくいい話」があったから、よかった気がするんです。


健全で微笑ましい話ばっかりだったら、俺はすぐに飽きてしまったと思う。

いい話が1本あれば、悪い話が10本くらいあるのが、俺のイメージ。


だから、このあからさまな健全ムービー、ムカつくんですよね。

映画を見てから時間が経てば経つほど、だんだんとイライラしてくるんです。



よおし、ここはひとつ、「ダークなドラえもん」を誰かに撮ってもらおうじゃねえか。

親子で見られないような、R15くらいの「ドラえもん」が俺は見たい!

山崎貢監督はそういう度胸がないだろうから、若手監督にチャンスを与えてもいい。

藤子不二雄A氏に総監修をお願いして、ぜひ製作してみて欲しい。

何なら、タイトルは「ドラえもん」じゃなくていいですから。

声は、「笑ウせえるすまん」の大平透でもいいぞ~


3分に1回くらい、汚い言葉が出てくるとか。

3分に1回くらい、人が死ぬとか。

3分に1回くらい、しずかちゃんが泣くとか。

3分に1回くらい、エロシーンがあるとか。



名作「悪魔のパスポート」だって、「ドラえもんだらけ」だって、
胸のすくような名台詞がバッサリ削られているし、
「人間製造機」だって、地球破壊爆弾だって…

ああもう、面白いものがどんどん封印されていってしまっている、この現実!(涙)



健全で毒のない物語なんて、「サザエさん」と「アンパンマン」だけでいい。

「ちびまる子ちゃん」「クレヨンしんちゃん」「ドラえもん」の3作品だけは、
永遠に「いかがわしいジャンル」の作品であって欲しいのです。


自主規制すればするほど、世の中の「健全志向」に媚を売れば売るほど、
優れた作品が、どんどん牙を抜かれていくのだ。


俺は、健全な大人ではありません。いかがわしい大人です。

みんなが喜ぶような健全な映画がヒットして儲かった分、ダークな世界におこぼれを。



勇気のあるアニメーターのみなさん、ぜひ「ダークドラえもん」を作って下さい。

たぶん、「健全ドラ」の何倍も泣ける映画ができることでしょう。



…PTAや教育委員会が怒りまくるようなすごい作品を、俺は待ってるぜ!

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2014-10-05

ジョージ・ディッケル №12

テーマ:酒&タバコ
今月の晩酌のお供は、テネシー・ウイスキーのジョージ・ディッケルを選びました。

テネシー・ウイスキーといえば、ジャック・ダニエルが有名ですが、
これもまた同じくらい有名らしく、なかなか入手できない品だということもあって、
近所の酒屋でたまたま見つけたので、勉強のつもりで購入しました。


サトウカエデでろ過する製法は同じなんですが、こちらは低温にこだわったらしい。

ジャックと同様、メロウな味わいですが、余韻が違うような気がしますね。


ジャックが清純派なら、ジョージは情熱を秘めた女…かな。

ジャックが本妻なら、ジョージは愛人…おっとっと(汗)


どうも俺は、味の表現が下手なので、俗っぽい言い方になってしまいますね。

ボトルキャップを開けた時の香りは、ジャックの方がインパクトが強かったんですが、
ジョージは、飲み干した後の、何ともいえない後味が、新鮮な魅力です。


年上のお姉さんに手ほどきしてもらった気分♪


ジャックの方が飲みやすいけど、ジョージは深みがある。

どちらも、お互いにない魅力がつまっていますね。


今宵のおつまみは、カシューナッツ。

丸い氷を眺めながら、ロックで喉に流し込む。

久々の二連休を過ごした後、秋のひんやりした夜のひとときを楽しんでいます。



ウイスキーは、忘れかけていた、誰かを思い出すような、不思議な魅力がある。

うまく愛せたかどうかわからない人を思い浮かべながら、夢の世界を漂う。


男は、不器用な生き物。

ウイスキーは、男を素直にさせてくれる力があるのかもしれない。


でも、今感じたことは、誰にも言わない。

それは、今夜のグラスの中に、封じ込めておくのだ。


自分が男であることを思いだすために、俺はまた、ウイスキーを飲む。

酒も心も、熟成されてこそ、味わい深いものになっていく。


明日もしっかりと生きて、また至福のひとときを味わいたい。



今週も、がんばりました。

来週も、がんばります。






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2014-10-05

メンタルコラム 「狭く深く」

テーマ:メンタルコラム
「広く浅く」という言葉が、俺は好きではありません。

何だか、すごく軽い人間のようなイメージが湧くからです。


「もっと、スルースキルを持った方がいい」と、よく言われます。

そんな気持ちの悪い能力なんか、欲しいと思いません。


「お前は逃げてばかりだ」と罵られることも多かったけど、

それは、「戦い抜いた結果の1つ」だと俺は思っています。


ちょっと人の話を表面的に受け取って、全部わかったつもりになるのは、

言う側も言われる側も、寂しい気分になってしまいます。


でも、相手に気を遣い過ぎて、腫れ物にさわるような態度を取り続けるのも、

かえって嫌味になってしまうので、注意したいところです。



こんなことを言うから、俺は「面倒くさい男」だと思われています。

はい、それが正解(笑)



世の中、「わかりやすい人間」なんて、いないと思うんですね。

みんなどこかしら、「面倒」な部分を抱えて生きているものなんです。


問題は、それを「外に出す」かどうか。

「相手に伝わるような形で表現する力がある」かどうか、だと思うんです。


人とぶつかったり、誤解されたりして、そういう力が磨かれていくもの。

あたりさわりのない会話ばかりしていると、心の成長はストップしてしまいます。

心が「偏食」になり、「決まった会話」だけで生きることになっちゃう。

閉鎖的な空間で長く過ごすと、心も空気もだんだんと濁っていくんですよね。



何でも食べるのはいいことだけど、食べ過ぎたら、お腹を壊してしまいます。

「バランスよく食べる」のと同様に、「バランスよく人の話を聞く」のがいいのです。


「会話」は、「聞く」ことが基本で、「話す」のは二番手でいい。

顔のパーツでも、口は1つしかないけど、目と耳は2つずつあるでしょ。

それは、「話すよりも、聞く能力の方が大事」だからだと、俺は思うんですね。

(もちろん、立体的認識のために必要な配置であることはわかった上で)



基本的に人は、話をしたがっています。

自分の話を、ちゃんと聞いて欲しいと思っています。

だから俺は、人と話す時に、相手の話を遮って、自分の話をしようとは思いません。

お互いに球を投げ合ってばかりいたら、キャッチボールにならないもんね。

しっかり受け取って、相手が楽に取られるように投げ返す。

これが、会話の基本です。


中には、しっかり取らずに、打ち返す輩もいます。

それがエスカレートすると、口喧嘩になってしまうんですね。

相手が考える隙を与えないくらい、がむしゃらに早口でまくし立てる…

これほど、醜い会話はないと思います。


俺がそれをする時は、心がいっぱいいっぱいの時だけです。

これ以上マシンガントークを食らったら、俺の心が崩壊してしまう…

そういう時だけ、俺は「反撃」に出ます。

それを、「こいつ、突然怒り出した」と騒ぐのは、心が鈍感である証拠。

それだけ言ってもわからなくて絶交になるのは、もともと縁がなかった証拠。

そいつは、相手がどんな状態かを観察する能力が乏しいのです。

そういう人と話すと、俺は疲弊してしまいます。

そういう人は、俺の周りからみんないなくなりました。


俺だって、付き合う友達を選ぶ権利くらいあるもん。




「誤解」というのは、色んな種類があって、

大抵は、「些細な勘違い」から起こるものです。

その人をよく理解していたら、「どうしてそんなことを言うのだろう」と考えるはず。

それを、「自分に逆らうなんて、あいつは頭がおかしい」と判断してしまう方がおかしい。

「正義」を振りかざす人ほど、安っぽい発言で誰かを苦しめているものなんです。



世の中には、「上手に生きている人たち」が大勢います。

彼らによって、世の中が動いているのかもしれません。

俺みたいな「はみ出した人間」は、偉そうなことは言えません。

だけど、「自分が本気で経験したこと」に関しては、自信を持って発言します。

借り物の思考や、人の意見の受け売りや真似事だけでは、限界があるんですね。



最初は、尊敬する人の真似事でもいい。

それを咀嚼して、自分の心の栄養にしてこそ、その人の心が自分の中に生きるのです。


世の中には、同じ人間など、ひとりもいない。

「男なんて、みんな同じ。」

「女なんて、みんな同じ。」

「大人なんて、みんな同じ。」

「アイドルなんて、みんな同じ顔をしている。」

「外人なんて、みんな同じに見える。」


実際はそんなことないのに、おかしいもんですね。

そう見えるのは、「ちゃんと見ようという気がない」からかもしれませんね。

つまり、「関心がない」からだと思うんです。


人は、自分の見たいものを見ます。

見たくないものは、視界に入りません。

見たくないものをつい見てしまうのは、やっぱり気になって仕方がないから。

自分にとって「存在感のないもの」「どうでもいいもの」は、無視しちゃうんですね。



そこで大事なのが、「感覚」という機能なんです。


人の話を聞く時は、「目」と「耳」が重要になります。

相手が何を話しているのか、「言葉」で理解するのが一番目。

その「言葉」を、そのままただの「情報」として捉えるかどうかが大事。

話す相手の「声色」はどうか。表情はどうか。話す速度はどうか。

相手が一番話しやすい体勢に自分を微調整するのが、話を聞く時の「肝」になります。


目をちゃんと見てあげた方がいい人。

目を見ないで聞いてあげた方がいい人。

相槌を打つタイミングや、ほどよい沈黙の時間を、心のレベルで合わせていくのです。


相手も、相手がちゃんと聞いてくれていると思うと、もっと話したくなるもの。

話す度に反論されてばかりでは、次の言葉が出てこなくなってしまう。

話していても、薄い反応ばかりでは、自分の話は面白くないんじゃないかと感じてしまう。


本来、会話って、すごく楽しいものなんです。

お互いの知らないことを、話すことによって共有し、心を豊かにしていく共同作業。

話せば話すほど元気になれるのが、「会話の醍醐味」なんですね。



俺は、孤独を愛する男だけれど、友達はたくさんいます。

ひとりの時間は、自分で考える時間。誰かと一緒にいる時は、一緒に考える時間。

俺には、そういう状況を楽しむ「能力」があるんだと思います。


俺は、物知りではないし、世の中のしくみもよくわからない。

だけど、人の話をちゃんと聞こうとする姿勢だけは持っています。

その人にしか見えない世界を共有できる時間は、とても面白い。


「広い視野」なんか持ったら、俺はたぶん、ものすごく疲れてしまうと思います。

俺には、「狭い視野」でちょうどいい。

その代わり、どこまでも掘り下げて、深いところを探求したい「欲望」があります。

だから、「一緒に冒険をしている気分」になっちゃうんですね。

そういう楽しい会話は、時間があっという間に過ぎてしまうんです。


「また、この人と話したい。」

そう思ってもらえるような「余韻」を残して、お別れをするのがいいんです。

俺が、飲み屋にひとりで通う理由も、そんなところからきているのかもしれません。

基本、1対1で話すのが好きです。

3人以上いると、会話の濃度はだんだん薄くなっていくから。

サシのみで話すのが、一番性に合っているような気がしますね。


余計な知識はいらない。

ただ、相手の心をしっかりと感じ取ることを心掛ければいい。

話の内容は忘れても、「心に刻んだもの」は、永遠に残るから。



「広く浅くがいい」と言われる度に、こんなことを考えてしまいます。

俺はたぶん、精神的に子供なのかもしれないけど、これでいいと思っています。


「狭く、深く。」 これで上等。


その方が、俺らしいと思うし、この方が、気持ちよく生きられるスタイルだから。


















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2014-10-05

最近読んだ本

テーマ:
読書の秋ですね。


ずっと朝が早い生活をしていたので、その分早く眠くなってしまい、
なかなか本を読むのが進みませんでした(汗)

俺は常に2冊の本を同時平行で読むのが基本なんですが、
昨日から今日にかけて、読みかけの本をようやく読み終わることができました。


今回は、5冊ご紹介します。




「ビア・ボーイ」(吉村喜彦著 PHP文芸文庫)


以前に「ウイスキー・ボーイ」でご紹介した、吉村さんのビール小説です。
こっちの方が、先に刊行されたらしいので、読むのが前後してしまいました。

この物語もまた、ビール会社のセールスにまつわるお話です。

相変わらず、主人公が熱くて、危なっかしいキャラですな(笑)


酒を語るのは、おっさんの特権みたいなもんかもしれませんが、
この男は、若い視点で、自分の感じ方を大切にしているところがいい。

若い人は若いなりに、老いぼれは老いぼれなりの、哲学があるのだ。


ビタースイートという言葉は、「甘味の中にほのかな苦味がある」という意味だそうな。

『…人の苦味を知るには、自分も苦味を知らなきゃいけない。』


甘いだけの生き方は、いつか破綻してしまうもの。

苦い経験を積めば積むほど、人生のうまみが増してくるのかもしれませんね。




「正しいブスのほめ方」(トキオ・ナレッジ著 宝島社)


何とも失礼なタイトルの本です。しかしながら、なかなかインパクトがあるので、
手に取って開いてみると、これが笑えて面白い。

嫌味なスタイルなら、読んでて気持ち悪くなるもんですが、
この著者は、人間観察能力が優れていることもあって、切り口がいい。


一見、欠点として見られがちな部分を褒めることによって、
短所が長所に見えてくることって、案外多いんですよね☆


本書では、「チビ」「ハゲ」「デブ」といった禁断のキーワードが続々と登場。

「自己中」「かまってちゃん」「人見知り」といった性格的なものから、

「イケメン」「美人」「巨乳」「体育会系」といった強敵まで、とことん褒めまくります。


人をバカにするのって簡単にできるみたいだけど、褒めるって難しいのかも。

それは、基本的にその人の思考が、否定中心であるか、肯定中心であるかの違いなのかも。


わかりやすいイラスト入りで、あっという間に読破してしまいました。


人を好きになれない人、友達がうまくつくれない人、人との距離感がつかめない人…

決して自分はダメだと思い込まないで、ちょうどいい相手がいないだけだと思いましょう。


会話の楽しさ、人とふれあうことの心地よさの感覚は、生きる喜びにつながります。


人はみんな、完璧じゃない。そこがいいんですよね。

足りないところを補うために、誰かの存在が必要なんだと俺は思います。





「いちばんよくわかる おじさん病」(サダマシック・コンサーレ著 西東社)


またまた、ふざけた本の登場です。今度は、オヤジがターゲット。

俺は、言われる立場なので、グサグサ感じながらも、何となくわかるかなあ…なんて(笑)


若い頃は、発想や感覚が柔軟なので、どんどんいいものを吸収したり、
考えて考えて考え抜いて、いい答えを見つけたりすることが日常的にありました。

しかし、年を食うと、そういう回路が、だんだんと鈍くなっていくんですね~


そこで、独自の思考や感覚というものができあがってしまいます。

おっさんたちは、新しいことを考えるのが億劫なので、若い奴らにまかせます。
でも、人にやらせておいて、文句は人一倍言うんですよね。

これは、おっさんでもオバチャンでも、根っこはおんなじだと思います。

自分にとって都合のいいことが善で、都合の悪いことは全て悪。
そう思われても仕方のない言動が多いから、若者が振り回されるのですな。


俺もまた、彼らの仲間のひとりなんだと思います。
自分でも気づかないうちに、こんなことを言っているのかなあ…って。

しかしながら、こういう人種にしかできないことって、結構あるんです。

それぞれの役割をこなしていくために、そういうキャラになってしまう場合もある。

彼らだって、最初はきっと、オヤジをバカにしていたのかもしれません。
そう言いながらも、そういう「見本」を見て育って、同化したのかもしれません。


この本もまた、楽しいイラスト入りで、楽しくオヤジを学べます。

若い人は、これを読んで、オヤジという名の強敵に立ち向かいましょう。

リアルな世代は、これを読んで、自分の襟を正しましょう。

年配の方は、ご自分の若い頃を思い出して苦笑しましょう。


キャラクターは、自分が生きてきた証し。

自分という作品を、必死で作り上げてきた結果。


そういう自分に誇りを持って、胸を張ってオヤジキャラを貫きましょう!






「オール東宝 怪獣大図鑑」(別冊映画秘宝 洋泉社MOOK)


ハリウッドゴジラが公開されたタイミングで、洋泉社からまたまた楽しい本が出ました。

東宝株式会社が世界に誇る、169匹の怪獣がズラリと勢ぞろい!
1600円もしますが、それだけの内容が充実しているので、満足度は高いです。

かつて、竹書房から出版された「ゴジラ画報」(2200円)が、俺のゴジラ資料でしたが、
この本は、わかりやすくて見やすいので、一緒に手元に残しておこうと思います。


各怪獣たちのバトルの見どころや、撮影裏話など、マニアックな話題が盛りだくさん。
中でも、西川伸司氏による「歴代ゴジラ描き分け講座」は絶品でした。


怪獣こそは、世界に誇る、最強のモンスター。

恐竜よりも、キングコングよりも、「怪獣」がいいのだ。


ありえないデザインに、ありえない武器に、ありえない生命力。

そういうムチャクチャさが、怪獣の魅力なのだっ!





「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶応大学に現役合格した話」(坪田信貴著 カドカワ)


…タイトル長えよ(笑)


こんなタイトルの本は、俺は絶対手に取らない自信があります。

それでも、読むことになってしまったのは、
行きつけのスナックBTのママさんが貸してくれたからなんです。

ううむ… こんな完全に内容がネタバレしているタイトルで、
いかにも「サクセスストーリー」丸出しの雰囲気がプンプン…

ハードカバーで1500円。これ、すごく売れているんだそうな。
きっとそのうちに、映画にでもなるかもしれませんね~


表紙に写っている女の子は、モデルさんだそうで、本に出てくる子ではありません。
ただ、イメージが似ているから、表紙に採用したんだとか。

大きな文字で、読みやすい内容になっているので、
普段本を読まない人でも、気軽に読み進められるようになっています。



内容は、タイトルの通りです(笑)


彼女本人の家庭環境や素行、塾での奮闘ぶりなど、
坪田先生が楽しく授業することで、彼女のやる気が上がっていきます。


俺が注目したのは、母親の心意気と、先生の独特の指導方法ですね。


この本から学び取れるのは、

「思い込みが能力のリミッターを左右するということ」

「物事を多面的に見る姿勢が大切」

この2つです。



「モンスターペアレント」という言葉が使われるようになって久しいですが、
中には、色んな親御さんたちがいるんですね。

坪田先生の言われるように、マスコミの情報だけを鵜呑みにしていると、
偏った思考になりやすく、見かけや噂だけで人を判断してしまうようになっちゃう。

あらゆる視点で、自分の感覚でしっかり捉えることが大切なんだと思います。


大人も子供も、みんな忙しくて、何でも「簡単に」済ませようとしてしまう。

人との会話や、家族との会話、友達や恋人に至るまで、
何事もサラッと済ませてしまったら、実に味気ない世界になってしまいますよね。

そこで、感情の衝突が起きると、「面倒くさい奴」にされてしまう…


主人公のさやかちゃんも、そういった「心のすれ違い」からくる両親の葛藤があって、
がんばることを放棄してしまったような感じでした。


先生の「素晴らしい指導」と、母親の「一途な思い」によって、彼女は変わります。

そして、タイトルにあるような展開になっていきます。


いい話だな~とは思いますが、特別、感動とかはしませんでした。

理由は、結末が最初からわかっているからです。


「誰もが泣ける感動作」「この秋、思い切り泣いてみませんか」「世紀の感動超大作」

こんな安っぽいコピーで紹介される映画は、見る前から安っぽく感じられるものです。


逆に言えば、こういうコピーで宣伝しないと、お客が入らないのかなあ?

これは間違いなく感動できますよ、という「保証」がないと、映画館に行かないのかな?


そういう思いが沸々と湧いてきて、俺はこの本をあまり楽しめませんでした。


ただ、「わかりやすいもの」を求めている人には、最適かもしれない。

ひねくれ者にとっては、親と塾の先生の自慢話に聞こえるかもしれない。


俺の感想は、たった一言。

がんばっていい結果が出せて、よかったね。以上。


俺はむしろ、がんばってもがんばっても結果が出ない人たちのための本を読んでみたいです。


そういう状況におかれた人たちの方が、ずっと深い考えを持っているはずだから。












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